三部作すべてに尾美としのりさんが出演しており、シリーズを意識しての事なのか、演者として魅力を感じての事なのか不明ですが、三部作以外はその他大勢ですが、大林監督44作中18作品に出演していますので、お気に入りの役者さんなんでしょうね。
ヒロインは富田靖子さん16歳。 個人的には十分可愛さは堪能できましたが、三部作の中ではヒロインとしての出番も少なく、ピエロの様な”さびしんぼう”では、あまり輝れませんでした。 ガチャガチャして下世話な中盤までは、褒められた作品では無いなと思いましたが、チョコレートのプレゼント辺りから物語がシットリとしてきます。 橘百合子との恋バナが成就してしまうとラストのシーンが台無しに成ってしまいますので、ここは一旦落として置いて、いる筈のないさびしんぼうとの再会と成ります。 水に濡れると死んでしまうと言うさびしんぼうとの雨の中の別れで涙を誘います。 さびしんぼうは16歳の母親の写真の化身だったと言うオチですが、若干、いや大分腑に落ちない展開でした。 若い頃の自分見たら気が付くでしょ、普通。 でも40歳の藤田弓子さんがチョッと可愛かったです。