うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー

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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー

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レビューの数

68

平均評点

78.7(395人)

観たひと

632

観たいひと

29

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル アニメーション / コメディ / ラブロマンス
製作国 日本
製作年 1984
公開年月日 1984/2/11
上映時間 98分
製作会社 東宝=キティ・フィルム
配給 東宝
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督押井守 
演出西村純二 
脚本押井守 
原作高橋留美子 
企画落合茂一 
製作多賀英典 
アニメーション制作プロデューサー久保真 
作画監督やまざきかずお 
森山ゆうじ 
撮影若菜章夫 
美術小林七郎 
音楽監督早川裕 
音楽星勝 
主題歌松谷裕子
(「愛はブーメラン」)
音響監督斯波重治 
制作協力スタジオぴえろ 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演平野文 ラム
古川登志夫 諸星あたる
神谷明 面堂終太郎
島津冴子 しのぶ
鷲尾真知子 サクラ
千葉繁 メガネ
村山明 パーマ
野村信次 カクガリ
二又一成 チビ
田中真弓 竜之介
安西正弘 竜之介の父
池中通洋 温泉マーク先生
西村知道 校長
永井一郎 錯乱坊(チェリー)
杉山佳寿子 テン
緒方賢一 あたるの父
佐久間なつみ あたるの母
藤岡琢也 夢邪鬼

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

昨年2月に公開された「うる星やつら オンリー・ユー」に続く第二作。ひょんなことから、夢邪気の作った夢の世界へ放り込まれた友引町の人々の姿を描く。週刊少年サンデーに連載中の高橋留美子の同名漫画の映画化で、監督は前作「うる星やつら オンリー・ユー」の押井守で、脚本も手がけている。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

友引高校は、学園祭を明日に控えて大騒動。夜食調達のために、深夜の友引町に出かけたあたると面堂は、異様な雰囲気のチンドン屋とデカ帽子の少女を目撃した。翌日、生徒たちは再び学園祭の準備をしている。時間が進まず、毎日が学園祭の前日なのだ。この事態に気づいた温泉マーク先生とサクラは、友引高校自体に原因ありと生徒たちを追い出し、その解明に乗り出した。しかし、温泉マークもいつの間にか消え、サクラは錯乱坊に相談しようとするが、錆ついた鍋を残したまま錯乱坊も消えていた。あたるたちは久々に帰宅。しかし、無事に帰れたのはラムとあたるだけ、メガネたちはバスに乗っても、電車でも町中をグルグル回るだけで、友引高校の正門前に戻ってくるのだった。面堂のハリアーに乗って空から偵察に出かけた一同は、友引町全体が巨大な亀の背に乗って、宙に浮かんでいるのを見た。あたるたちのサバイバル生活が始まった。生き残っているのはハリアーに乗っていたものと諸星家の人だけ。人々を失った友引町はだんだん廃墟と化してゆく。ラムはこの無期限に続くサバイバル楽園に上機嫌だったが、この楽しみもつかの間だった。例のデカ帽子の少女が現われる度に、竜之介がしのぶがと一人一人消えて行く。サクラと面堂はあたるを囮に使ってこの事態の張本人を追いつめる。その姿は、人類始まって以来、夢を作り、人々に邪気を吹き込み続けていた夢邪気だった。あたるたちのいる世界は夢邪鬼の作ったラムの夢の世界なのだ。あたると夢邪鬼の一騎討ちが始まった。夢邪鬼の魔法のトランペットを手に入れたあたるが、それを吹き鳴らすと夢を喰う伝説の獣・バクが現われた。バクはあたるのいる夢の世界を食べ始める。理想の夢の世界を破壊された夢邪鬼は復讐のため、あたるに次々と悪夢を見せる。その悪夢の循環から解き放たれる方法を謎の幼女から教わったあたるはそれを実行する。再び学園祭前日の友引高校で目覚めたあたる。果たしてそこは現実かはたまた夢の世界か…。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1996年臨時増刊 押井守全仕事

「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」:

1984年4月上旬号

ザ・セレクション:うる星やつら2・ビューティフル・ドリーマー

1984年3月下旬号

日本映画紹介:うる星やつら・ビューティフル・ドリーマー

1984年3月上旬号

グラビア:うる星やつら2

グラビア:ビューティフル・ドリーマー

2024/09/09

2024/09/09

75点

VOD/U-NEXT/レンタル/テレビ 


自由!

これ1984年か。バブルのまっただなか、やりたい放題やったんだな~

「世界サブカルチャー史」で押井守本人が語ってたので、見たくなりました。「うる星やつら」は昔から好きだったので、これだけ時間がたつ中で一度も見てないとは思えないけど、あんまり記憶にないな。

そういえば、ヒロインのラムちゃんはそもそも宇宙人だ。だからSF的な展開なんていくらでも考えられる。押井守、やったもの勝ち。

それにしてもラムちゃんの声が可愛い。(平野文。さすが)「夢邪気」の声は藤岡琢也か。アニメって時空を超えるから、5年前くらいの作品かなと思ってしまう(CGゼロなのも、制作上の信念だと思えば)けど、もう「チンドン屋」がわかる世代は少ないだろうな。(海外ではここ何て訳したんだろう、サンドイッチマンか?とまじめに悩んでしまった)

「責任とってね」は英語では何と訳したんだろう。ああ、これも気になってしかたない。

ストーリーは破綻しようとして破綻しているというか、この頃ってほんと、今敏とかもめくるめく空想の異世界を縦横無尽に駆け抜けていて、日本人がまじめで堅いなんて誰が言った、心の中はこんななんだ、と言いたくなる。(誰にともなく)

昔見たものや好きだったものを改めて見直すのって、ほんとにいいな。今の世界にVODがあることに感謝だ。

2024/07/22

2024/07/22

50点

VOD/U-NEXT 

・世間一般には名作といわれる本作、自分には理解しがたい作品でした
・ラムの夢の中の世界とのことだが、そのロジックをどのように気づき、どのように脱出するかがこの映画の一番描くべき部分だが、なんとなくふんわり進んで解決している カタルシスが足らない 
・後世の「オールニードイズキル」や「ハッピーデスデイ」が完全にその1日に取り込まれているのに対し、本作は夢の中からの脱出 タイムループとは言い難い タイムループからの脱出を期待していたが肩透かし
・元々、この原作を知らない人間であり、出てくる登場人物に全く感情移入できなかった
 

2024/04/20

2024/04/20

82点

選択しない 


学生時代の感情を思い出された

何度も同じ展開が繰り返されるシュールな展開に困惑し、圧倒される。その原因の真相が明かさられた時、自分も高校時代の文化祭前日に抱いた感情を思い起こされて、しみじみとしてしまった。意味深な終わり方も楽しい。押井守監督の傑作。

2024/04/14

2024/04/14

70点

テレビ/無料放送/BS松竹東急 
字幕


消尽されない夢のように映る消費と幻影

その白昼夢は,真夏の夢でもある.また,多くの光が輝き,廃墟のような現実の暗がりを忘れさせるものでもある.水面が白く光り,かけられたサングラスもまた反射し白く光っている.水たまりの水面の向こうには逆さまの別世界があり,合わせ鏡の向こうには無限に光が伸びていく. 
一方で友引高校の学園祭の中には第三帝国が築かれ,レオパルド戦車が持ち込まれている.学園の中には雑踏があり,バルタン星人,ゴジラ,カネゴンといった夢の住人たちが着ぐるみとなってうろついている.戦車の砲を筒先からのぞいたラムは,砲台の中にダーリンこと諸星あたるらがあたふたとする姿をやや遠く見ている.水族館ではガラス越しに魚が泳ぎ,「夢邪気」が乗り移ったようなタクシーの運転手が長短のある時間のいいかげんさと客観について語るとフロントガラスはモニターのように意識される.また,夢邪気はモニターによって夢を管理しているらしい.
高校のモルタル3階建の校舎には,時計台が据えられており,長針も短針も失われている.時間が軸を失い,空間の上下も反転する.その校舎の正面ファサードは,どこか「がしんたれ」と呼ばれる獏の豚のような顔にも似ている.
ともあれ,友引町全体が浦島太郎になってしまったらしく,亀の甲羅の上に諸星家を中心軸とした世界(友引町)が乗っている.面堂終太郎やしのぶさんは,世界の夢のような構造に薄く気付いており,破戒僧のような「チェリー」の失踪や青カビを被った温泉マーク先生の見るデジャヴュは,世界の構造に直結した出来事でもある.しかし,親鸞,ゲーテなどを引用する校長をはじめ,多くの者は夢の中で学園祭の前日準備に奔走するのみで気づかない,が,やがて,ラムちゃんと諸星を取り巻く人々のみが夢の中に取り残されその廃墟と楽園を謳歌するようになる.
さくらはバイクで走る.面堂の率いる一行は,飛行機ハリアーで着陸し,街を俯瞰するが,燃料切れで着陸する.夜の街の静けさに,ちんどん屋が寂しく興行する.テレビモニターからは些細な映像と音が流れてくる.名曲喫茶の名曲も懐かしさによって夢幻を演出する.あったはずの陸橋がなく,迷路のような路地が現れる.雨が降り,電話のベルが鳴り,風鈴の音が響く.蝉の声はノイズのようにも聞かれ,プールに沈んだ戦車は,歴史の敗退を隠喩する.欲求不満のため,戦車は街に発砲する.メガネは共産主義的な思想も持ちながら,グループを統制しようという矛盾を孕みつつ,「友引前史」として残された人類としての使命を記録として語るのみである.このデタラメな世界は,SF的なイメージや水辺のフランケンシュタインのノスタルジーに重なる.電気や水道などのインフラからの供給はありつつ,24時間営業のコンビニエンスストアの商品は,絶えず,輝いている.

2024/04/03

2024/04/04

72点

テレビ/無料放送/BS松竹東急 


キュン!

TVアニメの「うる星やつら」はあまり好きではないが、この作品はなかなか良かったと思う。やっぱり、押井守監督だからかな・・・。ラムちゃんの「責任とって」は、強烈にキュンときたね。

2024/03/24

2024/03/25

-点

テレビ/無料放送/BS松竹東急 


押井守監督、脚本

昔映画館で観たんだけど、テレビでやるのでもう一度観たくなってみました
、面白かったです、映画館ではすかんぴんウォークと2本立てでした、