冒頭からバーナード・ハーマンの不穏な音楽ですでにインパクト十分。
ジグモントの雰囲気のある撮影も美しい。
死んだ妻と瓜二つの娘に夢中になる主人公。
二人は愛し合い一気に婚約に進むが、あまりにも性急な結婚に、精神科医も登場して、主人公の精神がまともではないのではという疑惑が生まれ、ストーリーが転調する。
が、話はもう一捻りあり、衝撃の真実が明かされる。
回想で、大人のサンドラがそのまま子供時代を演じるというトリッキーなシーンがあるが、意外にも違和感なく、逆にその悲劇性を高めているように感じた。
この暗黒の物語に、最後になんと救いが訪れる。
永遠に続くかのような回転とダディという叫び声が、ついに訪れた幸せを祝福しているかのようで良かった。