オズの魔法使

おずのまほうつかい|Wizard of Oz|Wizard of Oz

オズの魔法使

amazon
レビューの数

103

平均評点

75.3(540人)

観たひと

878

観たいひと

30

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ミュージカル / ファンタジー
製作国 アメリカ
製作年 1939
公開年月日 1954/12/25
上映時間 101分
製作会社 MGM映画
配給 MGM映画会社
レイティング 一般映画
カラー カラー/スタンダード
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

アメリカの童話作家L・フランク・ボームの童話を色彩(テクニカラー)映画化したもので、「裸の島」のノエル・ラングレー、フローレンス・ライアソン、エドガー・アレン・ウルフの合作の脚本より、「風と共に去りぬ」のヴィクター・フレミングが監督した。「ローズ・マリー(1954)」のマーヴィン・ルロイ製作の1939年度作品。「アスファルト・ジャングル」のハロルド・ロッソンが撮影、音楽はハロルド・アーレンの担当。この作品でアカデミー特別賞を得た「踊る海賊(1948)」のジュディ・ガーランド以下、「無法街」の故フランク・モーガン、「虹の女王」のレイ・ボルジャー、「ローズ・マリー(1954)」のバート・ラー、ジャック・ヘイリー、ビリー・バークらが出演する。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

カンザスの農場に住む少女ドロシー(ジュディ・ガーランド)はある日愛犬トトが近所のミス・ガルチからいじめられたといって泣きながら帰ってきたが、誰も相手にしてくれないので、トトと家出することにした。田舎道を歩いていると家出を見破った占師マーヴェル(フランク・モーガン)から伯母さんが心配して病気になったといわれて、家へ帰る。すると、折から大竜巻が襲来して農場は大騒ぎ。こわくなってベッドにうつぶせになっていたところを、風で外れた窓枠が彼女の頭をしたたか打った。--ふと気づくと、ドロシーは家もろとも大空高く吹きあげられ、やがてふわりと落ちたところは、見たこともない不思議なオズの国だった。シャボン玉から現われた北の良い魔女グリンダから、ここはマンチキン・ランド(小人の町)だと教えられる。さらにグリンダは、ドロシーの家が落ちて、東の悪い魔女が押しつぶされて死んだと告げた。そこへミス・ガルチそっくりの西の悪い魔女が現れた。姉である東の魔女のルビーの靴を奪おうとしたが、グリンダによって靴はいつの間にかドロシーの足にあった。西の魔女が去った後、グリンダは魔女の復讐がドロシーに向けられるのを心配して故郷へ帰るよう勧めるが、それにはずっと離れたエメラルド・シティに住むオズの大魔王の力を借りなくてはならないと言う。こうしてドロシーはエメラルド・シティを目指して黄色いレンガの道を歩いて行くことになった。ドロシーとトトは、途中、彼女をいつも可愛がってくれた農夫ハンクそっくりの、脳みそをほしがっている案山子と、同じくヒッコリーにうりふたつで、鍛治屋が心を入れ忘れたため心をほしがっているブリキのきこりと、ジークそっくりで、臆病なため勇気をほしがっているライオンを仲間に加えた。エメラルド・シティの見えるケシの花畑に達したところ、西の魔女の魔術にかかってドロシーとライオンは眠ってしまったが、グリンダの力で事なきを得た。そうして一同はようやくエメラルド・シティの城内に入ることができた。オズの大魔王に対面すると、皆の望みを叶えてやるかわりに西の魔女の箒を持ってこいと命じられてしまう。しかたなくドロシーたちが魔女の城へ向かったところ、途中、森の中で空飛ぶ猿の軍勢に襲われ、ドロシーとトトは魔女の城の一室に閉じ込められてしまった。隙を見て逃げ出したトトの案内で、臆病ライオンまでが勇みたって城内に突進し、ドロシーを救い出したが、再び西の魔女が立ちはだかる。魔女は炎を操って、藁で出来た案山子を焼こうとしたが、とっさにドロシーが水をかけて火を消した。すると、その水がかかった魔女はみるみるうちに溶けてしまった。一同は箒を持ってオズの大魔王のところへ行くが、トトの活躍で恐ろしいオズの大魔王の正体は、占師マーヴェルそっくりのいかさま魔法使いだと分かった。しかし魔法使いは「案山子は旅の困難を切りぬけようと頭を使い、ライオンは危険に立ち向かい、ブリキ男はドロシーの運命に涙を流したから願いは果たされた」といい、3人の望みに叶う贈り物をくれた。そうしてドロシーには一緒に気球でカンザスへ帰ることを提案した。ところが出発間際ふとしたことから気球は魔法使いだけを乗せて舞い上がってしまい、ドロシーはオズの国に取り残されてしまった。そこへグリンダが現れ、ドロシーの履いているルビーの靴こそ、彼女の願いを叶えてくれるものだと言う。ドロシーは仲間に別れを告げて目を閉じた。そして靴の踵を3回鳴らして、「お家がいちばん」と強く願うのだった。--やがてドロシーが目を開けると、そこには窓枠で頭を打ったドロシーを心配する、伯父伯母をはじめ、ハンク、ヒッコリー、ジークがいた。そこへドロシーの様子を見に来たマーヴェルもやって来た。ドロシーはオズの国の不思議な出来事を皆に話して聞かせるが、きっと夢をみたのだろうと、誰も信じてはくれないのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2007年9月上旬号

DVDコレクション :第326回 「オズの魔法使」

1955年2月上旬ベストテン発表記念特別号

外国映画批評:オズの魔法使

1954年12月上旬号

外国映画紹介:オズの魔法使

1954年11月上旬号

グラフィック:オズの魔法使

2025/10/22

2025/10/23

80点

テレビ/無料放送/NHK 


戦前に、こんな作品を作れる国と戦争してはいけない。

ネタバレ

オズの魔法使
 「ウィキッド ふたりの魔女」を見た関係で、復習の意味を込めて再見。まず、今回、4Kで見た効果もあったが、1939年という戦前の映画であるにもかかわらず、その画質、色彩の良さには感心した。いつも言うが、あの時代にこんな映画を作ることのできる国と戦争するなんてナンセンス。それと、ドロシーを囲むおじさんたちのダンスのテクニックの凄さ。特に、案山子を演じたレイ・ボルジャーのちょっとした動き、タイミングの良さはまさに案山子を感じた。また、ブリキ男のコスチュームの質感の良さ、あの当時、どんな素材を使っていたのだろう。なお、ライオンは実際のライオンの毛を使っていたらしい。それに、序盤のオズの国の大人数の小さな人間たちはどのように撮影したのだろうか、ロングショットでは子供、アップでは小人と使い分けたのだろうか。とにかく、今ではありえない撮影だったのではないだろうか。今ではなんのことのない特撮、合成だって、時代を考えれば、相当な手間、経費をかけていることが想像されるし、音楽についても、相当な予算がかかっていると思う。今回、再見して、改めて、この作品の凄さを実感した。監督のヴィクター・フレミングは。1939年の同じ年にこの作品と「風と共に去りぬ」の映画史上に残る作品を2本、作っているなんて信じられない。

2025/10/18

2025/10/23

66点

VOD/U-NEXT 
字幕


オズ強化日間

当初から『ウィキッド』は視聴予定がなかったのですが,ちょっとしたことから2は観ることに.おそらく2の公開前に前作はリバイバル上映することになるでしょうから,それと合せ技一本する予定でございます.こんばんわ.三遊亭呼延灼です.

などと考えておりましたら,そもそも『オズの魔法使い』ってちゃんと読んだことなかったなぁと気づきkindle unlimitedでダウンロード.便利な時代になったもんでございます.物理的に書棚に飾ることに拘泥しなければ,吉川英治先生の作品111作がわずか200円で購入できるんですから,ありがたいことでございます.
それはともかく,読了したついでに映画の方も観るべしゃって次第.ちなみにドロシーの中の人ジュディ・ガーランドの伝記映画『ジュディ 虹の彼方に』は大変良い映画ですので,皆さん観るように.
で本作.102分の尺に収めるために,原作にあった部分を端折るのはしかたがありません.ですが,問題はどこを端折るか.その点で本作は失敗しているんじゃないでしょうか.
原作本では,かかしは脳味噌を求めて,木こりは心を求めて,ライオンは勇気を求めてドロシーと共にエメラルドの都を目指しますが,道中のトラブル処理で実はそれぞれが求めているものは既に持っているんだけど,その事に本人達が気づいていないだけという事が明らかになります.ですが,映画では道中の困難がごっそり抜けている.オズからかかしは卒業証書を,きこりはハート型の時計を,ライオンは勲章を与えられて,欲していたものを授かったことになっていました.これ,結構原作の重要部分を落としたんじゃないかって思うのですがね.

あと,今だからって事ではあるのですが,キャラのオーバーリアクションが結構しんどかったです.

できればアンブリンあたりで原作に忠実にリメイクしてもらえないかしら.エメラルドの都にたどり着くまでがPart.1って感じの二部作で.そしたら,ほら.ちゃんと「2は戦争」の不文律も守られますし.

2025/10/12

2025/10/12

78点

テレビ/有料放送/WOWOW 
字幕


オドロキ

日本公開は制作から十五年後。これが1939年に制作されていたことにオドロキ。やっぱりこんなファンタジーミュージカルがあの時代に作られることがアメリカの底力を感じる。
しかし映画「ジュディ」を見てこれを観るとジュディ・ガーランドに同情も感じられるが。

2025/09/23

2025/09/23

75点

テレビ/無料放送/その他 
字幕


ディズニーで育って少し世の中が分かりかけてきたころに見るとびっくりする映画。細部にまで気を配った見事なミュージカル映画。誰も彼も口をはさむことのできないファンタジー。感服。

2025/08/20

2025/08/20

65点

テレビ/有料放送/ムービープラス 
字幕


「風と共に去りぬ」監督作品

宝塚ファミリーランドの雰囲気。

2025/07/15

2025/07/15

75点

テレビ/有料放送/ムービープラス 
字幕


主演。何となく知っているストーリーを思い出しながら鑑賞。ジュディ・ガーランドが序盤に歌うオーバーザレインボー。竜巻でカンザスからマンチキン市へ。画面は白黒からカラーへ。カンザスの人たちが、マンチキンで出てくるということか。両親ではなく、おじさん・おばさんと一緒に暮らしていたドロシーが願ったことは"I want to go home now"。ワンコのトトがとても賢くて感心した。