大いなる西部

おおいなるせいぶ|The Big Country|The Big Country

大いなる西部

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レビューの数

59

平均評点

76.1(268人)

観たひと

373

観たいひと

29

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 西部劇
製作国 アメリカ
製作年 1958
公開年月日 1958/12/25
上映時間 165分
製作会社 アンソニー・ワールド・ワイド・プロ映画
配給 松竹=ユナイテッド・アーチスツ
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「友情ある説得」のウィリアム・ワイラー監督が、「西部の男」以来18年ぶりで監督した西部劇。サタディ・アヴニング・ポストに連載されたドナルド・ハミルトンの原作をジェームズ・R・ウェッブとサイ・バーレット、ロバート・ワイルダーの3人が共同で脚本化。撮影監督は「誇りと情熱」のフランツ・プラナー。カリフォルニア州ストクトン附近のドレイス牧場一帯と、モジャヴ砂漠がロケ地に選ばれ、広大な野外シーンが常に心してとり入れられている。音楽はジェローム・モロス。タイトル・デザインを「八十日間世界一周」「めまい」のソール・バスが受けもっている。出演者はワイラーと共にプロデュースもしている「無頼の群」のグレゴリー・ペックに、「ベビイドール」のキャロル・ベイカー、「黒い罠」のチャールトン・ヘストン、「野郎どもと女たち」のジーン・シモンズ、「楡の木陰の欲望」のバール・アイヴス、「軍法会議(1956)」のチャールズ・ビックフォード、チャック・コナーズ、メキシコ俳優アルフォンソ・ベザヤ等。製作ウィリアム・ワイラーとグレゴリー・ペック。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

1870年代のテキサス州サンラファエルに、東部から1人の紳士ジェームズ・マッケイ(グレゴリー・ペック)が、有力者テリル少佐の1人娘パット(キャロル・ベイカー)と結婚するためにやってきた。出迎えた牧童頭のスチーヴ・リーチ(チャールトン・ヘストン)は彼に何となく敵意を示した。スチーヴは主人の娘を恋していたのだ。途中まで許婚者を迎えたパットは、スチーヴを先に帰してジェームズと父の牧場に向かったが、途中で酒に酔ったハナシー家の息子パックたちに、悪戯をうけた。しかしジェームズは彼らを相手にしなかった。パットの父テリル少佐は大地主ルファス・ハナシーとこの地の勢力を二分し、争っていた。2人が共に目をつけている水源のある土地ビッグ・マディを、町の学校教師でパットの親友ジュリー・マラゴン(ジーン・シモンズ)が所有していた。彼女は一方が水源を独占すれば必ず争いが起こるところから、どちらにも土地を売ろうとしなかった。少佐は娘の婿にされた乱暴に対して、ハナシーの集落を襲い、息子たちにリンチを加えて復讐した。そんな少佐の態度にジェームズは相いれないものを感じた。彼は争いの元になっている土地ビッグ・マディを見て、女主人ジュリーに会い、中立の立場で誰にでも水を与え、自分でこの地に牧場を経営したいと申し出て彼女と売約契約をかわした。一方血気にはやるパットと父の大佐には、慎重なジェームズの態度が不満だった。水源地ビッグ・マディを手に入れて大佐に対抗するため、ハナシーはジュリーを監禁する挙に出た。ジェームズはメキシコ人牧童の案内で単身本拠にのりこみ、水源は自由にすると明言してジュリーを助け出そうとした。ハナシーの息子バックは、ジュリーに対する横恋慕からジェームズと決闘したが、卑怯な振舞いから父に射殺された。少佐とスチーヴの一隊がのりこんできて乱戦が始まった。そして、1対1で対決した大佐とハナシーは、相撃ちで共に死んだ。憎悪による対立と暴力の時代は終わった。今はジュリーの腕をとって、ジェームズは新しい我が家ビッグ・マディに、新生活を始めるため馬首を進めた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2011年8月上旬号

第二回 午前十時の映画祭:「シェーン」「大いなる西部」

1962年7月号増刊 西部劇シナリオ決定版 2

シナリオ掲載西部劇名場面集:大いなる西部

傑作ウェスタン・シナリオ:大いなる西部

1959年3月上旬号

外国映画批評:大いなる西部

1959年2月上旬特別号

旬報賞にかがやく人々:ワイラーと「大いなる西部のスタッフ」

1959年新年特別号

新作グラビア:大いなる西部

ウィリアム・ワイラーと「大いなる西部」:青い魚

1958年12月下旬号

外国映画紹介:大いなる西部

2025/01/11

2025/01/11

72点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


グレゴリー・ペックの婚約者の父テリル少佐と、強面のヘネシーは水源を巡ってライバル関係。水源の地主の娘も加わり、色々な思いが交錯する。それにしても牧場を作るには**kmの塀が必要とは、さすが西部である。グレゴリー・ペックとヘネシーの息子の対決は、10歩歩いて撃つという古典的な決闘。ズルい息子をヘネシーは撃ち殺す。ヘネシーは意外と男気に溢れていた。最後のシーンのロケ地は、映画『バグダッド・カフェ』の舞台でもあるモハーヴェ砂漠だとか。一切笑うことのないチャールトン・ヘストンがとても渋かった。

2025/01/10

2025/01/10

75点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


ウィリアム・ワーラー!この人に駄作はないのか!?と、思うほど見事な西部劇。丁寧な人物描写。その関係が徐々に浮かび上がってドラマが綴られていく。ひねりの利いた点火も見事な西部劇。

2024/11/17

2024/11/17

-点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


這え、犬のように

最初に出てくる決闘用の拳銃の伏線がどこに向かうかが1番の見どころかな。
この映画2時間45分もあるのに、ラストのオチのお父さん達は無謀じゃないですか?
昔の映画は単純でエンドマークが出たらなんだか納得したらしい、世界は複雑になった。

2024/08/16

2024/08/16

75点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


格調高い作品ではあるが

主人公が完全無欠すぎ。敵側のお父さんが男気あふれたりしていて。ツッコミどころはあるが、長時間観てもダレない作品ではる。

2024/07/28

2024/07/28

85点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


また観た

広大な背景の中で人間が小さく見える。人間の営み、怒りや憎悪を笑うかのような画のインパクトが強い。静かなラストシーンが余韻を残す。

2024/04/07

2024/04/07

78点

選択しない 


素晴らしいドラマなのだけど

東部から来たグレゴリー・ペック扮する人格者の男が西部で変革をもたらす名作ドラマ。
 ただ、雄大な風景描写と音楽で大いなる西部を描いてはいるが、登場する西部の人々がチャック・コナーズをはじめ意地の悪い人間ばかりでペックに対する悪意や偏見が酷く、観ていて楽しくない。全然、大らかさがないのだ。しかもチャック・コナーズは最後まで改心せず父親のバール・アイブスに撃ち殺されるのも暗く重い。それなりに殴り合いがあったり西部劇的娯楽要素もあるが全体的にスカッとした気分になれない。その様な訳で理性で良作だと評価するが、好きな作品ではない。