東部から来たグレゴリー・ペック扮する人格者の男が西部で変革をもたらす名作ドラマ。
ただ、雄大な風景描写と音楽で大いなる西部を描いてはいるが、登場する西部の人々がチャック・コナーズをはじめ意地の悪い人間ばかりでペックに対する悪意や偏見が酷く、観ていて楽しくない。全然、大らかさがないのだ。しかもチャック・コナーズは最後まで改心せず父親のバール・アイブスに撃ち殺されるのも暗く重い。それなりに殴り合いがあったり西部劇的娯楽要素もあるが全体的にスカッとした気分になれない。その様な訳で理性で良作だと評価するが、好きな作品ではない。