三度目です。その理由は、先日「Tar/ター」を見主人公のターがグスタフ・マーラーの5番を指揮・レコード制作するのが主題であった。
この交響曲5番の第4楽章(アダージェット)と言えば、「ベニスに死す」で一躍有名になった曲。
図書館でバーンスタイン指揮・ウイーンフィル版と小澤征爾指揮・ボストン版とを借りてきて聞き比べ、そしてもう一度DVDを見ることに。
映画は、トーマス・マンの自伝的な小説を元としているが、主人公のグスタフ・アッシェンバッハ(ダーク・ボガード)作曲家としてのマーラーがモデルとの解釈もある。限界を感じベニスのリドに避暑ではなく逃避した教授グスタフ。そこでポーランド一家の美青年タージオ(ビヨルン・アンデルセン)に心惹かれる。今の世の中LGBTが話題だが、この二人はまさにその世界ですね。リドからミュンヘンに帰る予定であったが、荷物の誤輸送で滞在が伸びたことが命取りに。コレラに犯され死す。なんとも憂鬱な映画だ。
kinenoteのあらすじでは、間違えて荷物が送られた先は、スイスとなっているが、「コモ」だったと思う。コモだと北イタリアのコモ湖があるやはり避暑地である。