シャイニング

しゃいにんぐ|The Shining|The Shining

シャイニング

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レビューの数

194

平均評点

78.2(1638人)

観たひと

2584

観たいひと

123

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ホラー
製作国 イギリス
製作年 1980
公開年月日 1980/12/13
上映時間 119分
製作会社 ペレグリン・フィルム=ホークフィルム
配給 ワーナー・ブラザース
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

コロラドの雪深い山中にあって冬期は閉鎖されている由緒あるリゾート・ホテルを舞台に、その管理にやって来た、ある親子三人に取り憑く怨念と狂気を描く恐怖映画。製作総指揮はジャン・ハーラン、製作・監督は「バリー・リンドン」のスタンリー・キューブリック。スティーヴン・キングの原作を基にキューブリックとダイアン・ジョンソンが脚色。撮影はジョン・オルコット、音楽はベラ・バートク、編集はレイ・ラヴジョイ、美術はレス・トムキンズ、製作デザインはロイ・ウォーカーが各々担当。出演はジャック・ニコルソン、シェリー・デュヴァル、ダニー・ロイド、スキャットマン・クローザース、バリー・ネルソンなど。オリジナル版は143分。日本で公開されたのは119分の国際版。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャック・トランス(ジャック・ニコルソン)は、オーバー・ルック・ホテルで支配人と会い、そこに管理人として住み込む話を進めていた。その頃、ジャックの家では、息子ダニー(ダニー・ロイド)が母親ウェンディ(シェリー・デュヴァル)と食事をしながら浮かない顔をしていた。友だちのいない彼は、自分の中にトニーというもう一人の人間を育てており、そのトニーがホテルに行く事に賛成していないのであった。その時、ダニーの目の前で幻想ともつかぬ恐ろしい光景がよぎる。それはエレベーターの扉から滝のように流れ出る夥しい量の血と、その前に立ちつくす双児の少女の不気味な姿だった。やがて、一家三人は大自然の中に建てられたオーバー・ルック・ホテルに到着し、一家三人だけの孤独な生活がはじまった。ジャックの頭の中には、支配人が語ったある惨劇のことがちらついていた。それは、ジャックの前任者の管理人グレイディ(フィリップ・ストーン)という男のことで、彼は、この生活のあまりの孤独のために気が狂い、妻と二人の娘を斧で殺し、自分も自殺したということだった。ホテルが閉鎖される日、黒人の料理人ハロラン(スキャットマン・クローザース)と二人になった時、ダニーは“シャイニング”という、幻視超能力の話をハロランから聞き、何げなく237号室のことを訊くが、彼は驚きの表情を見せるだけだった。その237号室の前の廊下をダニーが通る時、彼は決まって何か恐ろしい空気を感じていた。一方、ジャックは、作家という仕事柄、静かなホテルの一室で書けることはこの上なく好都合だったが、いざ始めてみると苛立つばかりで進まない。ウェンディは、そんなジャックの様子を見て不安になった。そして、三人の緊張に満ちた不安定な生活が遂に惨事を生むまでにいたる。237号に忍び込んだダニーが何者かに傷つけられ、作品を書いていると思われたジャックのタイプには一行のある言葉が何百枚もの用紙に書き綴られており、その用紙を目撃したウェンディをジャックが襲った。必死で逃げるウェンディはまずダニーを部屋の窓から外に逃がした。窓はウェンディが脱出するにはせますぎ、斧で扉をこわし始めたジャックの狂気の声を聞きながらウェンディは焦った。そのころ、何か悪い予感を感じ猛雪の中をホテルに向かっていたハロランが到着し、一家を探して部屋の中に入ってきた。そのハロランをジャックの斧が襲った。ダニーの姿を目にしたジャックは、斧をかざして、庭にある迷路に逃げたダニーを追った。複雑に交錯する迷路を巧みに逃げ通し、やがてウェンディとめぐり会ったダニー。ニ人はハロランが乗ってきた車に逃げ込むと、恐ろしいホテルを後にした。翌日、降り積った雪の中には、惨めに凍りついたジャックの姿があるのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2018年12月下旬号

巻頭特集 キネマ旬報創刊100年特別企画 第2弾 1980年代外国映画ベスト・テン:ベスト20グラビア開設

1981年2月上旬号

外国映画紹介:シャイニング

1981年1月下旬号

外国映画批評:シャイニング

1981年1月上旬号

グラビア:シャイニング

特集 「シャイニング」:1 スタンリー・キューブリックの映像は「音色」である

特集 「シャイニング」:2 家庭崩壊の悪夢・悪いは怪奇映画

特集 「シャイニング」:3 時代が感情を持った!

特集 「シャイニング」:プロダクション・ノート

特集 「シャイニング」:ストーリー概略

1980年12月上旬号

スペシャル・セレクション:シャイニング

1980年10月下旬号

80夏、アメリカ映画界レポート:1 S・キューブリックの大怪談映画「シャイニング」

1980年8月上旬号

海外情報:S・キューブリック「シャイニング」語る

キネ旬試写室:シャイニング

2024/08/10

2024/08/10

86点

その他/amazon 


面白かった

ジャックニコルソンの演技がうまかった。
ママの服が可愛かった

2024/05/26

2024/07/28

80点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/テレビ 
字幕


何度見ても怖い

子供の頃見て怖かった記憶があったけど改めて見てやっぱり怖い
お父さんがだんだんおかしくなってくるのが大人になってからの方が怖く感じる

2024/07/14

76点

選択しない 


絵作りは上手い

キューブリックは元カメラマンだけにいつもドラマよりも映像に重点を置いている感じがある。本作のシンメトリーな絵作りやステディカムを駆使した移動撮影は実に巧みで感心するが、ドラマは二の次なのか上手くない。男の子も助けに来るスキャットマン・クローザースも肝心のシャイニング能力をほとんど発揮する場面がない。クローザースなど何の為に来たのかわからない。ホテルの邪霊もよくわからず、ただ単に閉ざされた閉塞感からジャック・ニコルスンの精神が異常をきたしただけの様に見える。はじめの内はそれでイイのだが、はっきり邪霊に取り憑かれている事を示すタイミングが欲しい。ラストの写真などでニコルスンが、かつてこのホテルで凄惨な殺人を冒したと思しい支配人の生まれ変わりで、邪霊の意思でココに導かれてきたらしいと推察できるが、あまりに説明不足でわかりづらい。
 ニコルスンとシャーリー・デュボールの顔芸は見所。

2024/04/26

2024/04/26

-点

購入/DVD 


トニー!

ママすき!可愛い お洋服お似合い
「いくら大きくても台所は台所です」
スキャットマン•クローザースさん!

2024/03/24

2024/03/24

75点

テレビ/有料放送/シネフィルWOWOW 
字幕


WOWOWプラスで初鑑賞。2時間20分版。とにかく後半のジャック・ニコルソンが恐くて凄い。そもそも妻(シェリー・デュヴァル)も、三輪車を漕ぐ息子ダニー(ダニー・ロイド)も何となく不気味なキャスティングである。「シャイニング」とは不思議な能力(テレパシー?)という意味なのか。

2023/02/06

2023/02/23

60点

レンタル 
字幕


ジャック・ニコルスンのクサい演技もアートかい?

スタンリー・キューブリック監督の作品はドラマとして観るのではなく、対象物に対する研究結果報告みたいなのである。つまりはエモーションじゃなくて、観察研究である。
本作品ばかりか、キューブリック監督は観客にドラマによる感情の動きや感動を求めていないのだと思う。したがってホラーなのに怖くないのである。感情の動きを観客に期待していない監督は怖いと思わせなくて結構、という構えなのだろう。主人公たちが超常現象に対してどう反応するのか、学者がみていて彼らの行動を観察している。
通常の映画なら登場人物に観客の共感を呼ばせて感動まで持っていくのだが、キューブリックは映画の登場人物などは観察の対象なので、距離をおいてみつめている。それが神の視点とまではいかないな。人間がこういう状況になったらどう行動するのかまとめていく研究報告を観ているかっこうになる。
だからキューブリック映画は映画ではなく、学究のレポートみたいに思える。だから彼の映画は常にクールで登場人物に距離を置いて反応をみているだけなので、感動が生まれない。
ビジュアル的に凝った映像がたっぷりでそこは映画らしく見応えがある。けれど感動はしない。研究レポートではしょうがないか、と思う。私はなぜ映画を観るのかと言えば、感動が欲しいからだ。だからこういう冷めた視点で描くのも良いけれど、登場人物の誰にも肩入れしない突き放したものでは、感動できない。

キューブリックは巨匠であるから低予算のB級C級のホラー映画のこけおどしなんかバカにしているのだろう。けれど観客は怖いのを期待しているのだ。こけおどしだろうと何だろうとびっくりしたいし、腹の底から怖いという感情の動きを感じたいのだ。原作者スティーブン・キングはキューブリックはホラー映画の何たるかを理解していないと本作をお気に召していない。だが芸術的な点から評価されて、「レディ・プレイヤー・ワン」みたいにオマージュを捧げる映画監督のいるカルト映画である。