CGではなくパペットや特殊メイクでファンタジーの世界が作られていて、動きや展開こそ古さを感じるが、CGよりもあたたかみを感じる。ファルコンの優しそうな表情、敵の犬の獰猛さ、CG以上に生き生きとしているように感じてしまう。話は今後も続くので中途半端に終わったが仕方ない。
この物語の核である、夢や希望がなくなることでおとぎの国も滅びるとう設定が素晴らしい。令和の現代でも通じるものがあると思う。効率性、タイパなんて言葉のある現代。今や結婚は日々の生活などでの心の通い合わせからではなく、マッチングアプリで効率的に出会い、条件のすり合わせで無駄なく結婚へ至る。そこにラブストーリーはあるのか。愛する人を心から思う気持ち、愛するがために見返りを求めず自分を犠牲にする無償の愛はもはや消え去ったのか。人々が効率よく生きることを選ぶと、他者を思う気持ちは消滅していくのではないか。原作作者のミヒェエルエンデのメッセージは私の心に深くささりました。今こそ、人々が笑い、見向きもしなくなった夢物語に名前を付けにいく時です。