水面と紙に書かれた文字,そして綴るようなドウさんの仕事
暗い画面が続く.雨が降る.メトロノームが動いている.オープンリールのテープが回っている.剃刀の刃が見える.描かれた文字と活字が意味を持とうとしている.断片が映り,収集されようとしている.ミルトンの「失楽園」の引用,ダンテの「神曲」や「カンタベリー物語」が言及され,現代の「冷血」や中世のトマス・アクイナスまでの教養が示され,ヘミングウェイも引き合いに出される.
転属されてきたミルズ(ブラッド・ピット)とあと7日で引退するサマセット(モーガン・フリーマン)は異なる個性でもある.コーヒーを持っている.スパゲッティに顔を突っ込む肥満が月曜に事件として起こる.続いて弁護士の惨殺死体も見える.人差し指で不器用にタイプライターを打つサマセットもいる.緑のスタンドのシェードが印象に残る図書館での調べ物がなされる.ミルズの妻のトレーシー(グウィネス・パルトロウ)が現れる.この家では大型犬が飼われてもいる,しかし,地下鉄が通ると揺れ,犬が鳴き,その様子に招かれたサマセットも含め笑い合っている.
説教と痛悔もテーマになる.ビクターは「怠惰」として1年間監禁された状態があり,ミイラのように現れているが,生きている.アパートの銃撃戦で住人の罵声が飛び交うなか,ミルズは撃ってきた者を追う.外壁にかかる非常梯子を降り,交通渋滞の中を横断していく.トラックの脇の水たまりの中では逆にミルズはこめかみに銃口をあてられ,もがいている.
足を引きずるジョン・ドウさん(ケヴィン・スペイシー)が犯人として浮上する.青い光から赤い光へと室内の照明の雰囲気が変わる.無関心も問題となる.「高慢」の鼻を削がれた女性も見つかると,ジョンは堂々と投降してきて手錠をかけられ,弁護士を呼ぶように言っている.ジョンは特別な務めとして,作品が完成する仕事をしている.荒野を車は進む.後部座席にはジョン,運転するサマセットがおり,ミルズが助手席で熱くなる,その車をヘリが護衛をする 荒野に鉄塔が見えている.7時1分になるとその荒野にダンボールの梱包が届けられる.