レザボア・ドッグス

れざぼあどっぐす|Reservoir Dogs|Reservoir Dogs

レザボア・ドッグス

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レビューの数

140

平均評点

79.6(1115人)

観たひと

1793

観たいひと

132

(C) 1991 Dog Eat Dog Productions, Inc. All Rights Reserved.

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 任侠・アウトロー / アクション / サスペンス・ミステリー
製作国 アメリカ
製作年 1991
公開年月日 1993/4/24
上映時間 100分
製作会社 ローレンスベンダープロ作品
配給 ヘラルド・エース=日本ヘラルド映画
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 ドルビー

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

宝石強盗に失敗して破滅していく犯罪グループの姿を描くバイオレンス・アクション。監督・脚本は俳優出身のクエンティン・タランティーノ。彼がこの作品を低予算のモノクロ16ミリで撮影しようと資金集めに動き回っていた時、脚本がサンダンス・インスティテュートで高く評価され、監督デビューとなった。製作はローレンス・ベンダー、エグゼクティヴ・プロデューサーはリチャード・N・グラッドスタイン、ロンナ・ウォーレス、サンダンスの教官でもあったモンテ・ヘルマン。撮影はアンジェイ・セクラが担当。出演は本作の共同製作者でもある「天使にラブ・ソングを… 」のハーヴェイ・カイテル、「ゴッホ」のティム・ロス、「テルマ&ルイーズ」のマイケル・マドセン、「モブスターズ 青春の群像」のクリストファー・ペンなど。デジタルリマスター版を2024年1月5日より劇場上映(配給:鈴正=フラッグ)。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

ロサンゼルスの犯罪のプロ、ジョー・カボット(ローレンス・ティアニー)は大掛りな宝石強盗を計画し、彼の息子ナイスガイ・エディ(クリストファー・ペン)とダイヤモンド専門の卸売り業者に押し入るべくプロの悪党たちに声をかけた。計画を成功させるため、コードネームで呼ばれるMrホワイト(ハーヴェイ・カイテル)、Mrオレンジ(ティム・ロス)、Mrブロンド(マイケル・マドセン)、Mrピンク(スティーヴ・ブシェーミ)、Mrブルー(エディ・バンカー)、Mrブラウン(クエンティン・タランティーノ)が集まった。周到に練られた彼らの計画は、襲撃現場に警官が待ち伏せていたため失敗に終る。ホワイトと瀕死の重傷を負ったオレンジが集合場所の倉庫に必死でり着いた時、ピンクもやって来た。そして彼らはブルーが行方不明で、ブラウンは逃走の途中で死んだことを知った。彼らの中に仲間への不審の念が沸き上がる。そこに縛り上げた若い警官、マーヴィン・ナッシュ(カーク・バルツ)を連れてブロンドがやって来た。仲間に裏切り者がいたことを確信するブロンドは、この警官に裏切り者は誰か吐かせようと言う。やって来たエディと共に、ホワイトとピンクは隠したダイヤを取りに倉庫を出て行った。サディストのブロンドは拷問を楽しむために剃刀とガソリンを取り出した。倉庫にマーヴィンの絶叫が響き、彼の耳が切り落とされた。血の海の中でオレンジはマーヴィンに、自分は潜入捜査官だと告白した。そしてまた倉庫に生き残った者が集まり、それぞれの不信感が絶頂に達し、凄絶な殺し合いが始まった。銃を手にしなかったピンクがひとり生き残り、地獄絵のような倉庫をあとにして去っていくのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2024年1月号

COMING Old Pictures 旧作紹介:「レザボア・ドッグス デジタル・リマスター版」

2019年9月下旬特別号

巻頭特集 キネマ旬報創刊100年特別企画 第5弾 1990年代外国映画ベスト・テン:ベスト15 解説

1993年7月上旬号 夏の特別号

外国映画批評:レザボア・ドッグス

1993年5月下旬号

外国映画紹介:レザボア・ドッグス

1993年4月上旬春の特別号

グラビア《New Release(新作映画紹介)》:レザボア・ドッグス

特集 レザボア・ドッグス:クエンティン・タランティーノ×塚本晋也 対談

特集 レザボア・ドッグス:作品評

2024/10/20

2024/10/21

90点

VOD/U-NEXT 
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久々

タランティーノのドキュメンタリー映画を観た妻が本作を寝落ちして観れてなかったのを思い出したので再チャレンジ。
今回は最後までしっかり観て楽しんでたみたいで満足。

2024/10/03

2024/10/03

80点

VOD/U-NEXT/レンタル/テレビ 
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やっぱり面白いわ

タランティーノのドキュメンタリーを見たら、彼の監督作品を全部見直したくなりました。これは見たのが昔すぎて感想を書くのは初めてですね。

あのドキュメンタリーと、U-NEXTでイーライ・ロスが監督した「ヒストリー・オブ・ホラーズ」シリーズを見た後では、この作品が映画マニアが「昔見たあの映画のあのシーン、くっそ最高だったよな、もしかしてあれをもっと無茶苦茶にこうしたらもっと最高なんじゃないか?」というマニアの感覚まるだしで作ったものに見えてきます。多分実際そうなんじゃないだろうか。

私がこれを最初に見た数十年前は、人を縛り上げて拷問をしながら、優し気な音楽を流してステップを踏むとか、そういう場面に震え上がって、やりすぎだろ…こんなの面白がるなんて鬼畜か!…と思ったものでした。そこから一周回って、ホラーやバイオレンスの名作を山ほど見てから戻ってくると、タランティーノという人は、今までに自分が震え上がったり狂喜したりした作品への愛を踏まえて、自分が次に何を見たいか?を実現するために映画を作ってきたんだなということがわかります。

たとえば、冷酷無比でサディスティックな殺人者が、無声映画の時代に、濃すぎるメイクや撮影アングルのせいでちょっと面白い顔をしたところが逆に面白かったので、めちゃくちゃリラックスしたサディストという造形をしてみたくなる、のかもしれない。たとえばね。

渋い筋金入りのギャングたちが無駄死にして、最後に生き残るのは隠れていた最弱の「Mr.ピンク」(スティーブ・ブシェミ)だったり。

ティム・ロスの普通っぽくてあまり強くなさそうな感じを、どう転がすと意外で面白いか。瀕死のティム・ロスとハーヴェイ・カイテルの告白の場面が、シリアスなのにゾンビに見えたり。警察が乗り込んできて、次の場面が来る前にエンドロール、というこの見事な切り替え。

おもしろいわ、この映画。すごいわやっぱりタランティーノ。さすがだわ。そしてもう本気でこの映画を怖いと思えない、いろんなものを見てしまった自分は経験値を積んでよかったのか残念なのか。面白さが増したんだからいいか。

ギャングたちを色で呼ぶのにあたって、希望を言わせたら全員黒っていうからボスが決める、とかゴレンジャーシリーズか。(タランティーノはあの手の戦隊ものを知ってるんだろうか)

さて、引き続き制作順にどんどん見ますよ。

2024/05/03

2024/06/23

80点

購入/DVD 
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映画の文法を変えた一本

冒頭の本筋とは全く関係ないダイナーでのくっちゃべりから、誰が囮警官なのかというサスペンス、そして過激な耳削ぎ、激しい銃撃戦。その後の映画の文法を変えた、クエンティン・タランティーノの監督第1作。この模倣映画が、どれだけ作られたことか。

2024/05/04

2024/06/21

81点

映画館/茨城県/あまや座 
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39年前にビックリする映画があったそうな

ネタバレ

宝石店強盗に失敗した犯罪者たちが裏切り者をめぐって対立してゆく様を描く。
クエンティン・タランティーノ監督脚本。1991年の処女作。その4Kリマスター版。

リアルタイムで劇場鑑賞する機会なく、その後、テレビ放映で後半を見た記憶がある。なので、なんとなく結末は分かっていたが、一本の映画としては未見。
だが、お笑いのネタとして、黒服の男たちがテーブルを囲んで無駄話をするというシチュエーションはこすりまくられて、いまや、古典といってよいものになっている。

さて、じっくり見て、なるほど、過去の犯罪映画とは一線を画したもの、であることは確か。

冒頭のカメラが移動しながらの饒舌な会話劇(誰がしゃべっているかわからないし、話題がマドンナの「ライク・ア・ヴァージン」の意味についてで、内容はどぎつい)。
時間軸を前後させた複数の登場人物の視点での描き方。
ブラックスーツとブラックタイの犯罪ユニフォーム!
過去(回想)と対比される物語は、倉庫内の会話とアクション(かなりどぎついグロ描写)で綴られる。
そして、大胆な省略(肝心の宝石店襲撃シーンは、まったく無い)。
倉庫の外に出て行ったMrピンクの最後は「音」だけという徹底ぶり。

そして、潜入捜査官の笑い話の練習のシークエンスが秀逸。人間関係を構築するために会話のネタを勉強してしまいそうな(ほんとに勉強していると確信する)米国の社交社会への皮肉ともとれる。

映画ヲタク(特にいわゆるB級映画)であるタランティーノがとことん好きな映画(映像とお話)を作ったら、世の中の映画好きがよろこんだし、映画の専門家はびっくりした。そんな出来事が30年前にあった。ということです。

わたしも30年遅れで、そのびっくりを体験した次第。

2024/06/03

60点

映画館/東京都/早稲田松竹 


10代の頃に観て以来、10数年ぶりに再見

10代の頃、初めてこの映画を観たときは「カッコいいなー」と思ったものだが、それから10数年ぶりに(しかも初めて劇場で)見てみると、思いの外、カッコいいとは思わない。なんなら、カッコつけてるなー、と。

きっと、この映画を撮るときの若きタランティーノと、映画を好きになりたての少年の趣味嗜好が似通っていたのだろうと思う。少年マンガ的、といってしまってはアレだが、「好敵手」と書いて「友」と読む、みたいな。確かにこれをカッコいいと感じる時期はあったが、30代半ばにもなると、どこか照れてしまうというか。そして、この路線ならジョニー・トー作品における徹底的な漢の友情こそカッコいいと思ってしまう・・・。

ただ90年代のアメリカ映画に「スタイリッシュ」というと語弊もありそうだが、ルックというか見てくれというか、パッと見たときのカッコよさを重視した作品のハシリだったのでは?と今になって思う。見てくれのカッコよさをどんどん磨き上げて後にブラッカイマーがプロデュースしたようなド派手なアメリカ映画が00年代の主流になっていったかのような。

とにかくタランティーノの記念すべきデビュー作である。やはり彼の根っこは映画好き、しかも少年心ある趣味だと確信しつつ、改めてクエンティン・タランティーノのことは、嫌いになれないと思った。

2024/05/02

2024/06/01

85点

映画館/東京都/目黒シネマ 
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進化前タランティーノ

昔見たときは、最先端スタイリッシュだと思ったけど、
今のタランティーノ作品の方がカッコイイ。
タランティーノの凄さが分かる