伊東 蒼さんと松本穂香さんのネイティブな関西弁が心地良かったです。
でも後半で小西(萩原利久)が片足引き摺っている原因が解りませんでした。 見せ場となる“さっちゃん”の告白シーンも伊東 蒼さんの巧さ・いじらしさに引き込まれましたが、その後の展開に無理を感じてしまいました。 銭湯の佐々木(古田新太)も言ってましたが、アルバイトとは言え1ヶ月半も放って置くのは論外です。 普通なら2日も無断欠勤したら安否確認すると思いますし、母親もバイトの事は知っている筈なので、電話ひとつ入れないのも常識から外れています。
桜田 花(河合優実)がバイト先の喫茶店で小西への本心を暴露するシーンもおかしいでしょ。 それが本心なら何故3回も食事を一緒に? 遊ぶだけ遊びながらも“キモイと感じていた”のが女心なんでしょうか。
極めつけが花とさっちゃんが姉妹だったと言う事。 小西がアルバイト仲間だと言う事はさっちゃんから聞いていたと言っていましたが、さっちゃんが、あれだけの熱量を持って小西を想っていたのなら、アルバイト仲間は“関西大学の小西君”だと伝えないでしょうか。
そして桜田家を訪れた“キモイ”小西に対しての花の振舞も釈然としませんでした。 高評価だったので期待していましたが、人間関係の底の部分が納得出来ない作品でした。
個人的には、普段なら不必要と感じる山根のエピソードですが、「さよなら ほやマン」でチョッとオツムの足らない弟を演じた黒崎煌代さんが輝かっていて気に成りました。 何故か何処かで観たコロコロチキチキペッパーズのナダルさんを思いだしました。 他のキャストの皆さんの演技も申し分有りませんでした。