かつて一世を風靡したシンガーソングライターのバッド・ブレイク(ジェフ・ブリッジス)は57歳になった今、ドサ回りの歌手に落ちぶれていた。彼の弟子トミー・スウィートは、若手トップシンガーとして人気を集めている。バッドは新曲もかけず、酒に溺れていた。バッドはショーのため訪れたサンタフェのバーで、バンドのピアニスト、ウェズリー(リック・ダイアル)から、彼の姪で地元紙の記者ジーン・クラドック(マギー・ギレンホール)の取材を受けるよう頼まれる。バッドはジーンと打ち解けるが、トミーや結婚といった核心に触れると、一方的に取材を打ち切ってしまう。ショー終了後、バッドはジーンとなりゆきで一夜を過ごす。しかしジーンは4歳の息子バディを持つシングルマザーで、離婚の痛手から、バッドとの関係を深めるのを躊躇う。バッドの次の仕事は、フェニックスの巨大スタジアムでのトミーの前座だった。バッドはマネージャーのジャック(ポール・ハーマン)に説得され、渋々出演する。ショーの後、バッドはヒューストンへ帰る前にジーンに会いに行くと電話をかける。しかしその直後、居眠り運転で車を横転させてしまう。ジーンの家で休養し、家庭の温もりに触れたバッドは、元妻との間に28歳になる息子スティーヴンがいることをジーンに打ち明ける。バッドは長年の付き合いのバーのマスター、ウェイン(ロバート・デュヴァル)に、ジーンの存在を告白する。スティーヴンに電話をかけ、元妻の死を知ったバッドは、スティーヴンに会いたいと伝えるが、スティーヴンは身勝手だと言い放つ。ジーンはためらいつつもバディを連れ、ヒューストンを訪ねる。ジーンはバッドに、バディの前でお酒を飲まないことを念押しする。しかしバッドはバーに立ち寄ってしまう。バッドがウィスキーを注文する間に、バディが姿を消す。警察に捜査を依頼した末、バディは見つかるが、ジーンとバッドの関係は変化し始める。バッドはジーンへの想いや新たな人生への希望を、新曲作りに託す。