花形チアリーダーとしてハイスクールのアイドルだったローズ(エイミー・アダムス)も、いまや30代半ばのシングルマザー。ハウスクリーニングの仕事をしながら、かつての恋人マック(スティーヴ・ザーン)との不倫関係がだらだら続いていた。一方、ローズの妹ノラ(エミリー・ブラント)も、どんな仕事に就いても長続きせず、いまだに父親のジョー(アラン・アーキン)と実家で暮らしている。そんな中、ローズの8歳になる息子オスカー(ジェイソン・スペヴァック)は、何でもナメる癖がエスカレート、遂には小学校を退学するハメになってしまう。落ち込む暇もなく、ローズは息子を私立の小学校に入れることになった。ある日、マックから「事件現場を掃除する仕事で金が稼げる」と聞いたローズは、嫌がるノラを誘って生計を立て直すために新たな仕事をスタートさせる。だが、犯罪や自殺の現場はゾッとする状況も少なくない。始めは四苦八苦する二人だったが、掃除道具屋の店員ウィルソン(クリフトン・コリンズJr.)の協力を得て、次第に仕事の要領をつかんでいった。ワゴン車を買い、そこに“サンシャイン・クリーニング”という会社のロゴを鮮やかに刻み込む二人を、ジョーやオスカーも応援してくれる。次から次へと舞い込む仕事をこなしながら、ローズとノラはようやく本来あるべき自分の姿を取り戻し始め、ローズはマックとの関係に終止符を打つ決意をする。二人の姉妹は、幼い頃に目撃した母親の死にまつわるトラウマを拭い去ることができずに生きてきた。しかし、見知らぬ誰かの死の痕跡に触れるうち、二人はやっと自分たちの過去を受け入れられるようになっていくのだった。そんなある日、ローズは学生時代の友人ポーラ(ジュディス・ジョーンズ)の出産祝いに出席する。だが、ノラひとりに任せた大きな仕事が、取り返しのつかない惨事を招くことになるとはローズは考えもしなかった……。