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山椒大夫

  • さんしょうだゆう
  • Sansho Dayu
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  • 平均評点

    79.1点(274人)

  • 観たひと

    424

  • 観たいひと

    37

  • レビューの数

    65

基本情報

ジャンル 文芸 / 時代劇
製作国 日本
製作年 1954
公開年月日 1954/3/31
上映時間 0分
製作会社 大映京都
配給 大映
レイティング
アスペクト比
カラー/サイズ モノクロ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督溝口健二 
脚色八尋不二 
依田義賢 
原作森鴎外 
企画辻久一 
製作永田雅一 
撮影宮川一夫 
美術伊藤熹朔 
音楽早坂文雄 
録音大谷巌 
照明岡本健一 

キャスト

出演田中絹代 玉木
花柳喜章 厨子王
香川京子 安寿
清水将夫 平正氏
進藤英太郎 山椒大夫
河野秋武 太郎
香川良介 曇猛律師
三津田健 藤原師実
南部彰三 平正末
浪花千栄子 姥竹
見明凡太朗 吉次
伊達三郎 金平
相馬幸子 菅野
菅井一郎 仁王
橘公子 波路
小柴幹治 内蔵介工藤
大邦一公 判官代則村
毛利菊枝 巫女
堀北幸夫 佐渡二郎
大国八郎 宮崎三郎
荒木忍 左太夫
玉置一恵 鎮守府の侍
菊野昌代士 牢役人
東良之助 遊女宿の親方
石原須磨男 墓守の老人
葉山富之輔 老僧
天野一郎 一の木戸の番人
金剛麗子 
小柳圭子 
藤間直樹 幼年時代の厨子王
加藤雅彦 少年時代の厨子王
榎並啓子 幼女時代の安寿

解説

森鴎外の原作(大正五年一月“中央公論”発表)を「唐人お吉」の依田義賢、「鯉名の銀平(1954)」の八尋不二が再解釈を加えて脚色、「祇園囃子」の溝口健二が監督にあたった。撮影宮川一夫、音楽早坂文雄と溝口作品のレギュラー・スタッフの他、建築考証に日本古建築専攻の藤原義一、衣裳考証に「西鶴一代女」その他に協力した上野芳生が加わっている。「恋文(1953)」の田中絹代、香川京子、新派の若手花柳喜章、「にごりえ」の三津田健、「にっぽん製」の菅井一郎、「心臓破りの丘」の清水将夫、「男の血祭」の進藤英太郎などが出演。

あらすじ

平安朝の末期、越後の浜辺を子供連れの旅人が通りかかった。七年前、農民の窮乏を救うため鎮守府将軍に楯をつき、筑紫へ左遷された平正氏の妻玉木、その子厨子王と安寿の幼い兄妹、女中姥竹の四人である。その頃越後に横行していた人買は、言葉巧みに子供二人を母や姥竹と別の舟に乗せて引離した。姥竹は身を投げて死に母は佐渡へ売られ、子供二人は丹後の大尽山椒大夫のもとに奴隷として売られた。兄は柴刈、妹は汐汲みと苛酷な労働と残酷な私刑に苦しみながら十年の日が流れた。大夫の息子太郎は父の所業を悲んで姿を消した。佐渡から売られて来た小萩の口すさんだ歌に厨子王と安寿の名が呼ばれているのを耳にして、兄妹は母の消息を知った。安寿は厨子王に逃亡を勧め、自分は迫手を食止めるため後に残った。首尾よく兄を逃がした上で安寿は池に身を投げた。厨子王は中山国分寺にかくれ、寺僧の好意で追手の目をくらましたが、この寺僧こそは十年前姿を消した太郎であった。かくして都へ出た厨子王は関白師実の館へ直訴し、一度は捕われて投獄されたが、取調べの結果、彼が正氏の嫡子である事が分った。然し正氏はすでに配所で故人になっていた。師実は厨子王を丹後の国守に任じた。彼は着任すると、直ちに人身売買を禁じ、右大臣の私領たる大夫の財産を没収した。そして師実に辞表を提出して佐渡へ渡り、「厨子王恋しや」の歌を頼りに、落ちぶれた母親と涙の対面をした。

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