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赤い天使

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  • 平均評点

    79.1点(191人)

  • 観たひと

    279

  • 観たいひと

    26

  • レビューの数

    48

基本情報

ジャンル 戦争
製作国 日本
製作年 1966
公開年月日 1966/10/1
上映時間 95分
製作会社 大映東京
配給 大映
レイティング R指定
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ モノクロ/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督増村保造 
脚色笠原良三 
原作有馬頼義 
企画久保寺生郎 
撮影小林節雄 
美術下河原友雄 
音楽池野成 
録音飛田喜美雄 
照明泉正蔵 
編集中静達治 
スチル柳沢英雄 

キャスト

出演若尾文子 西さくら
芦田伸介 岡部軍医
川津祐介 折原一等兵
赤木蘭子 岩島婦長
池上綾子 津留崎看護婦
千波丈太郎 坂本一等兵
喜多大八 野上衛生上等兵
谷謙一 負傷兵
河島尚真 衛生兵
小山内淳 特務曹長
仲村隆 小隊長
竹里光子 看護婦A
松村若代 看護婦B
真杉美智子 看護婦C
有島圭子 看護婦D
三夏伸 兵隊
井上大吾 尖兵中隊の伍長
後藤武彦 負傷兵A
中原健 負傷兵B
荒木康夫 負傷兵C
南堂正樹 負傷兵D
志保京助 中国人ボーイ
飛田喜佐夫 患者
藤野千佳子 従軍婦A
甲千鶴 従軍婦B
一条淳子 従軍婦C
佐山真次 傷病兵

解説

有馬頼義の原作を、「ほんだら捕物帖」の笠原良三が脚色し、「陸軍中野学校」の増村保造が監督したもので、戦争を素材とした限界状況ドラマ。撮影はコンビの小林節雄。成人指定。

あらすじ

昭和十四年、西さくらは従軍看護婦として天津の陸軍病院に赴任した。その数日後、消灯の後の巡回中、彼女は数人の患者に犯されてしまった。そして、二カ月後、深県分院に転属となった彼女は、軍医岡部の指揮の下で忙しい毎日を送っていた。一つの作戦ごとに、傷病兵は何台ものトラックで運ばれてきた。大手術が毎日のように行なわれ、手術台の傍の箱には切断された手足があふれていた。そんな精神をすりへらす仕事に、岡部軍医はいつしかモルヒネを常用するようになっていた。勤務交代で天津に戻ったさくらは岡部のお蔭で生命が助かったという折原一等兵に会った。そして、哀願する折原のために、さくらはホテルの一室で全裸になった。男の機能を復活させることが、自分の使命だと思ったからだった。しかし、あくる日、折原は病院の屋上から投身自殺を遂げた。再び深県分院に戻ったさくらは、岡部がモルヒネのために不能になっていることを知り、それを治そうと一緒に寝た。さくらは岡部をいつしか愛してもいたのだった。やがて岡部は応急看護班を編成して前線にいくことになり、さくらも行動を共にした。しかし、前線を走るトラックは、まだ目的地に着かないうちに、営林鎮集落で敵の包囲を受けた。しかも、極度に衛生状態の悪い集落ではコレラが発生していた。無線機は故障していた。総ての望みを絶たれた岡部とさくらは、ある日の夜、二人きりで部屋に閉じこもった。岡部は、間もなく禁断症状を起こして暴れたが、さくらは必死になって押えつけ、夜の白む頃まで格闘した。そして岡部が正気に戻った時、二人は激しい抱擁をくり返したが、間もなく、中国軍の攻撃が始まった。そして、圧倒的な中国軍の前に、全員が散っていったのだった。援軍が到着した時、さくらは岡部の死体を抱きしめて倒れていた。

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