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浮雲(1955)
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終戦間もない時代に女性が独りで生きていくことは、経済的にはもちろんのこと心理的にも随分今とは違った大変さががあったことは容易に想像できる。 ましてや、主人公ゆき子は妻子ある男との関係を続けていく。 だからと言って、パターンに収まらない道を歩む女性の強さを讃える映画とも違う。個人主義とか自立とかそういった理念型との狭間で生き抜く女性像とも違う。 雨の長い屋久島の奥地まで行動を共にする男女の、プリミティブで生々しい動物的な生き様が凄まじい迫力で迫ってくる。 その女を演じた高峰秀子が絶賛されていて、それはそうだと思うけど、彼女を引き立たせた森雅之の、もの静かでいて強(したた)かなキャラクターの造形には全く舌を巻く。 映像そのものは静かなショットを積み重ねていく。これ見よがしな情念の誇張もない。成瀬巳喜男監督の傑作になった。
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