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鑑賞日 2025/04/15  登録日 2025/04/18  評点 60点 

鑑賞方法 テレビ 
3D/字幕 -/-
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劇画をそのまま映画にしないで

 まず、話が裏柳生との戦いと、刺客稼業の2本立てとなるから、話がごちゃごちゃしちゃっている。江戸の裏柳生家はどうやら前作で負けたため、直接、拝一刀親子を狙えないらしい。前作、そんなシーンあったけな。それで関西(四国?)に来た拝一刀を狙うのは明石柳生と黒鍬衆(ウェキおじさんに教えてもらった)だ。明石柳生は女だけの集団で当主を松尾嘉代が演じている。一方で拝一刀は阿波藩から江戸に護送される男を殺す様頼まれる。江戸への護送役に屈強な幕府の護送人が警護にあたる。
 前半から中盤までは明石柳生と黒鍬衆との戦い。松尾嘉代を除いて皆殺される。この間、阿波藩案件は殆ど出てこない。仕事はきちんとしないと。なんせ報酬が500両だよ。
 それと後半というかラスト近くに阿波藩の仕事をするのだが、護送人の3兄弟というのがもう漫画だね。あの武器は何?子ども向け変身物のテレビと同じじゃない。よくもあんな武器やキャラクターを登場させた物だ。やっぱり劇画をそのまま映画化しようとするとおかしな映画になってしまうなあ。三隅ファンの私としては、これは三隅研次の責任じゃなく小池一雄の責任でしょ。大体、素人に脚本を書かせるからこんな漫画になってしまうんだ。劇画と映画とは違う物なんだから、映画化する時には映画向けに変えなきゃいけないのに。まあ、だから小説や漫画、劇画を映画化した時に原作者と意見が対立するんだろうけど。
 護送人の1人を岸田森が演じている。怪優岸田森はこんなおかしなキャラクターを時々やるんだよね。そういえば天本英世も怪優だったなあ。
 今回の映画は女性の裸は出てこなかった。珍しい。