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ミッキー17
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バトルゲームのように死んでも死んでも生き返っては戦い続けるという昨今のゲームを取り込んだかのような主人公17番目のミッキーの設定。 それは人生を無為に過ごす、あるいは自暴自棄に、あるいは無目的に生きる人びと、あるいは社会へのメッセージなのかもしれません。 前半はブラックユーモアたっぷりで、リプリントされて繰り返し生き続けなければならなくなったミッキー誕生の経緯が描かれます。これは面白く拝見しました。しかし後半になって、物語がどこに向かってゆくのか怪しくなっていきます。地球を脱出し移り住んだ惑星で出会った先住生物との対峙ということになるのですが、物語が失速してしまったという印象なのです。 とはいえメッセージ性は最後の最後まで確かにありましたが。 ポン・ジュノ監督の託したメッセージは分かりました。とても前向きなメッセージです。 人はなぜ生きるのかという単純な疑問に、答えは膨大にあることでしょう。ポン・ジュノ監督はその一つを提示しているように思えました。その一つとは、ひとのために生きることということでしょう。自己犠牲の精神でもあります。 ほかの登場人物たちが人間味に乏しいアンドロイドやロボット的なのに比べて、ミッキーの方が人間らしく見えます。人間らしいというのは弱さやプライドや弱音や強気やいろんな感情をないまぜに表現しているからでしょう。ミッキーは死んで生き返りながら、それぞれ性格が変わっているようです。今作の主人公17番目のミッキーは弱弱しく、18番目のミッキーはこわもてです。一人の人間の持ついろんな面を強調しているのでしょうね。そのふたりは最後の最期で「ひとのために生きる」という答えを示してくれています。 生きること、そして生きる目的について、はるかかなたの惑星に移り住んだ若者が私たちにメッセージを送ってくれています。 余談ですが、死ぬ瞬間、何を見、何を感じるのか、結局今作では具体的に描いていません。けっきょく永遠の謎のままだからということなんでしょうか。
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