男性      女性

※各情報を公開しているユーザーの方のみ検索可能です。

NEWS

KINENOTE公式Twitter

鑑賞日 2025/04/05  登録日 2025/04/06  評点 55点 

鑑賞方法 テレビ/無料放送/テレビ東京 
3D/字幕 -/字幕-吹替
いいね!レビューランキング -位

潜っている野生

オーストラリアで子どもの声が聞こえている.暗い店内がある.何でも屋が軒を並べている.アメリカからやってきた男ピート(マイケル・ヴァルタン)は記事を書きにここにやってきている.そこには旺盛な野生があり,ハエなど昆虫だけでなく,爬虫類も豊からしい.この地には観光的なリバー・クルーズがある.ケイト・ライアン(ラダ・ミッチェル)がガイドを務めるこの船に乗り合わせた一行は,川の上を動き出す.そして物語が始まっていく.
船が動いている前半,船が座礁し小さな中州や川岸で過ごされる一夜が後半となっていく.翌朝,明るくなるまでに,すったもんだがあり,乗客の何人かは死んでいるらしい.悪い奴は,自業自得とでもいうのだろうか,死にやすいというルールもあるかのようである.死の直接間接の原因は,野生であり,そこに生息するイリエワニの行動である.ワニは餌付けされてもいるが,人口も少ない野生地域では,聖域化している一角があり,そこへの侵犯とその行為についての罰という意味ももたらされているのだろうか..
ピートの他にも,タバコを吸う小太りの女性(セリア・アイルランド),親子三人の家族,カメラが好きなサイモン(スティーヴン・カリー)といった面々が乗客であるが,予測されるワニの襲撃によって,彼女ら彼らがどのようなパニックに陥り,誰が犠牲者となるかという不安と期待が交錯をする.映画「アフリカの女王」についての言及があり,参照されていく.地元には海賊とまでは言わないが,川とその環境の資源から魚や鳥の狩をして生計を立てているらしき,貧しげな若者たちがいる.彼らのボートが観光船を茶化しにくる.中でもニール(サム・ワーシントン)は,観光船が遭難したのちに,善性を発揮するが,それでも健闘虚しく,ワニに餌とされてしまう.
ワニは,水面下にいるらしく,いつもまるまると姿を現しているわけではない.時に水中から水面近くを波立たせている人間たちが映し出される.ワニの主観ということでもないのだろうが,このショットが不安を煽る.野生はいつも潜性している.