For America to be a great king

オッペンハイマーの人となりを描いた伝記ものなので、原爆がどういったもので、それを使った結果がどうなったかはどうでも良い事なんでしょう、アメリカにすれば、、、。　ドイツで発見された核分裂をパクリ、金に物を言わせて数千人規模の科学者と家族の街を造るなんて他の国じゃ出来ませんよ。　ユダヤ人としてドイツに落としたかったけど、完成前に降伏されてしまったので、今だチョコマカと小生意気な日本がターゲットと成ってしまったと。　原爆の父と呼ばれているそうですが、原爆を造ったと言うより現場監督をしていた訳で、そりゃ数千人の指揮を取るのは大変だったでしょうが、「マンハッタン計画」を立ち上げたのはグローヴス大佐で、とどのつまりはトルーマン大統領であってアメリカと言う国です。　誰が原爆の父と呼んだか知りませんが、原爆の製作者を称える言葉ですよね。　悪しきアメリカへの風当たりの緩衝材としたんじゃないでしょうか。　結局それがアメリカです。　トランプを選ぶ国民です。

この作品の欠点はオッペンハイマーが何を造って、「それがどういう作用をして、結果どうなるのか」の説明が足らない所だと思います。　原爆とはこういう物だろうと言う事は世界中の多くの方が解っていると思いますが、実際に体験したのは日本人だけですし、見たのは製作に携わった人と生き残った日本人だけです。　今はCGで何でも出来る時代なので、アメリカの罪をまざまざと公開すべきでした。　３時間も有ったので。