ちょっとした違和感を楽しむ

ハリウッドが日本を舞台にした映画を撮った場合、文化や風習を理解せぬまま映画にしているのがほとんどで、この映画もさぞ出来が悪いのだろうと思って当時観た記憶がある。
しかし、そこはリドリー・スコット監督である。ストーリーは特に目新しさはなくても、「ブレードランナー」を思わせる大阪の街並み等、監督らしい「画」で見せる。他にも数えきれないほどのちょっとした違和感を感じながらも楽しんで久しぶりに観た。松田優作の不気味な存在感は特筆もの。