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鑑賞日 2025/04/08  登録日 2025/04/13  評点 75点 

鑑賞方法 テレビ/有料放送/WOWOW 
3D/字幕 -/-
いいね!レビューランキング -位

観ている間が心地良い映画

三浦哲郎(1931/03/16-2010/08/29)が1960年に発表した、
芥川賞受賞の同名小説の映画化。

彼の生い立ちは27歳の主人公と重なるので、
映画の時代設定は彼が27歳だった1958年頃で、
売春防止法が適用された年で、
洲崎パラダイスの赤線と売春婦も登場する。

主人公の故郷は明確に示されないが、
三浦哲郎の出身地の八戸市のはずで、
八戸で繁殖するウミネコ(?)が飛んでいる。

でも、主人公の姉は「津軽の海に入水自殺した」と言っていたが、
八戸は日本海側の津軽地方にはない。

八戸の駅のシーンは、山形県の西米沢駅の表示が映っていたので、
そこがロケ地。

最後に向かう大滝温泉は、秋田県大館市にある。

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この作品は2002年に鑑賞済みだが、
夜道を馬ソリが鈴を鳴らしながら走ったこと以外は、
ほとんど記憶になかった。

その理由は、
この映画の良さとは
「忘れられないような強烈な印象を受ける」
というのもとは異なり、
「淡々とした作風によって、観ている間、しっとりとした心地よい気分が続く」
というものであり、
印象としては曖昧でフワフワした感じだからだと思う。