潜水艦映画的な面白さ

１８０５年に、ナポレオン率いるフランスの私掠船の活動を止めるために、
イギリスの艦船が南大西洋からガラパゴス諸島あたりまで追跡して戦う話。

当時の艦船は帆船で、
速度も大砲もフランスの方が優位な状況での戦いになる。

舞台はほぼ艦船の中のみで、
他に船もない広大な海で、
追うだけでなく逃げて態勢を整えたり、
敵の背後に回ったりの駆け引きしながら、
離れて顔の見えない敵と戦うことになる。

これらの要素は、
俗に「ハズレなし」と言われる、
『Ｕ・ボート』『潜水艦イ－５７降伏せず』『深く静かに潜航せよ』
等の潜水艦映画と同じなので、
この作品も、その前例通りの面白さがあった。

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それに加えて、戦闘以外にも、
１４０分弱の尺に収められるとは思えないほどの、
様々なエピソードが盛り込まれていた。

「詰め込み過ぎでせわしない」
「話があっちに行ったりこっちに来たりで解り難い」
となりそうなストーリーでも、
そうならずに上手くまとめるのは、
ピーター・ウィアー監督の過去作でもいくつか思い当たるので、
彼の特質が出せていたと思う。

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【基本情報の追加】

アスペクト比＝1:2.35（シネマスコープ）
カラー
メディアタイプ＝フィルム
音声＝ドルビーデジタル／ＤＴＳ
上映フォーマット＝35㎜フィルム