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燃えつきた地図
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1998年に映画館で観て以来の再見で、 「勝新演じる主人公が右往左往して呆然とする映画」としか記憶に残っていなかったが、 見直した結果、やっぱりそんな映画だった。 勅使河原宏監督+安倍公房原作&脚本のコンビの4作目(武満徹とは3作目)だが、 製作は過去3作の勅使河原プロではなく、これは勝プロ。 -- 6カ月前に失踪した夫の捜索を、 妻(市原悦子)が探偵(勝新)に依頼する話。 ところが、夫に迫っていく展開ではなく、 複数の手がかりを当たっていく度に、 捜索と無関係な枝葉の方向にエピソードが展開していき、 物語がどんどん発散していく。 そんな「不条理」「自由なストーリー」を楽しむための作品なのかな? 他の例では『ツィゴイネルワイゼン』とか、 最近では『ナミビアの砂漠』とか。 でも、脈絡のない発散するストーリーと、 淡々とした作風とで、 観ていて集中力が途切れそうになる。 -- 様々な事が唐突に起こり、 暴力シーンがあったり、 行きずりの道路工事人が「死んだっていい」と言ったり、 登場人物自殺したり、 犬の死骸が映ったり、 人のいなくなった街をさまよう幻想シーンがあったりで、 殺伐としたイメージもある。 -- 映像がもの凄く凝っていて、 構図やアングルや背景はもちろんのこと、 平面でない金属に反射した歪んだ顔とか、 地面に倒れた女の着ていた緑色のワンピースに、 マンホールのふたをマット合成して服が透けているように見えるとかもあり、 これらが最大の見どころかも。 -- タイトルバックが、等高線のようにも見えるサイケ模様なのは、 1968年っぽい。 -- 【基本情報に関する注釈】 配給が大映(併映は『セックス・チェック 第二の性』) 上映時間が89分となっているが、 WOWOW鑑賞したのは、 ロゴが東宝 上映時間が115分で タイトルが英語の"The Man without a Map"表記なので、 日本公開時とは別バージョンのアメリカ版だと思われる。 (IMDbによる。アメリカ以外での英語タイトルには"The Ruined Map" "Charred Map"などもある。) この「地図を持っていない男」の方が、 『燃えつきた地図』よりも内容に合っている題名だと思う。
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