過酷な日常。

勤め先のスーパーでは毎日、魚を捌き、家では寝たきりの母を介護する主人公・比富美、たまの飲み会に参加しても途中で帰宅するしかないが、東京の企業を辞めた同窓生・大輔といっとき昔のようにハメを外す。しかし、家まで送ってくれた大輔が、比富美の家の事情を知った時、彼女の華やいだ気持ちはすぐに冷え込んでしまい…

ヤングケアラーの過酷な日々。日常から逃げ出そうとしても、逃げきれない哀しさ。簡単に解決しない問題をありのままに描く。結局、比富美は今のまま生きていくしかないのだろうか。