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鑑賞日 2024/09/10  登録日 2025/04/09  評点 65点 

鑑賞方法 選択しない 
3D/字幕 -/-
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護送サスペンス

 ヒット作を連発した監督ピーター・バーグ、主演マーク・ウォルバーグ・コンビの4作目とのこと。過去作はいずれもアクション映画としてもサスペンスドラマとしても見ごたえがあったので当然期待も高まったけれど、本作は銃撃戦に頼りすぎていてやや単調だったような印象を受けた。そこがアクションとサスペンスだけでなく社会派的なテイストもまぶされていた過去作と違うところだったろうか。
 大使館から空港までの護送に焦点を絞った作劇はわかりやすくサスペンスの設定としても文句はないのだけど、素早いカット割りで繋げていく切り口が上滑り気味。なんだかセガール映画を見ている気分に近くなる。核爆弾の元となるセシウムを巡る争奪戦という設定も既視感たっぷりであり安易。
 いちおう冒頭のシルバ(ウォールバーグ)が率いる特殊部隊によるテロリスト鎮圧事件が伏線になっていて背後にロシアの存在をチラつかせている。そこで息子を殺害されたロシア女の意趣返しというシナリオもドラマ全体をややスケールダウンさせたかもしれない。3重スパイ(イコ・ウワイス)という変化球の効果ももうひとつだった。
 ただ周囲からクソ呼ばわりされているシルバの性格描写はユニークで、見どころはそこだったか。