カルト・キラー

恩師を殺された女性探偵が大きな事件に巻き込まれるサスペンス。
主演はアントニオ・バンデラスとなっているのですが、アントニオ・バンデラスは上映開始して間もなく殺されてしまう。
あとは回想シーンで登場するものの、事実上の主演はアリス・イヴだと思います。

このアントニオ・バンデラスは殺し屋が人違いで殺されるという、なんとも不遇な死に方をするのに苦笑い。
そして、アリス・イヴがアントニオ・バンデラスが調査していた事件を引継ぎながら、アントニオ・バンデラスを殺した殺し屋を捕まえようとする、というストーリー。

アントニオ・バンデラスが追っていた事件と、殺し屋が本来殺そうとしていた人間が同じだったことと、殺し屋の不幸な生い立ちがアリス・イヴの生い立ちと重なりタッグを組むというのが不思議な感じで、殺し屋ながらに憎めない。

探偵ものとなるとハードボイルドというイメージがあり、女性ではそんなところが難しく思います。
今回は殺し屋に共感するようなところがあり、上手く哀愁を漂わせていたと思います。
事件は幼児への性的虐待ですが、シーンがないことでヒューマンドラマへ舵を切ったのも良かったと思いました。