前作から数世代後という設定で全て新登場のキャラクターだが、CGの技術も更に上がったこともあり、すぐに共感できるのが見事。
猿と謎の人間の女が、森に覆われた未来の都市を旅するというのがSF映画の雰囲気たっぷりで素晴らしい。
海辺に打ち上げられたタンカーをもとに作られたと思われる猿の王国のイメージも壮観。
捕虜になり、自分の無力さに打ちひしがれるノアに共感。
しかし反抗の心に目覚めた時、絶対に懐かなかったワシがノアの腕に止まる展開が熱い。
貯蔵庫への侵入から最後の決戦まで怒涛の展開で、アクションの見どころたっぷり。
続編でありながら、一本の映画としてよくまとまっている。
心を通わせながら、今後は敵になる予想しかない人間の女メイとの関係も面白い。
ただ前作から３００年後という設定ながら、知性を残したまま生き残った人類側がどうしても３００年たったように見えないのが少し残念。