井上泰幸

1950年代終わりから半世紀にわたり東宝作品を中心とする日本の特撮映画界で活躍。東宝特撮映画には1954年の「ゴジラ」から1988年の「アナザーウェイ　D機関情報」までそのほとんどに関わり、特撮美術監督としてセットだけでなく、特撮用大プールから「アルファ号」、「スーパーエックス」といった超兵器まで、特撮画面に登場するあらゆるものの設計、デザイン、製作を手掛けた。東宝特撮映画の黄金期には特撮用の美術を担当する特殊美術課、通称「特美（とくび）」の責任者として総勢30人以上に上るチームを率い、日本の特撮映画美術の礎を築いた。