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蓮佛美沙子

  • Renbutsu Misako
  • 出演
本名
出身地 鳥取県鳥取市
生年月日 1991/02/27
没年月日

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略歴

鳥取県鳥取市の生まれ。2005年に開催された“スーパー・ヒロイン・オーディション/MISS PHOENIX”で、3万7000人を超える応募者の中からグランプリに輝き、芸能界入り。翌06年公開の市川崑監督「犬神家の一族」の女中役で女優デビューする。07年は林遣都主演、滝田洋二郎監督の青春スポーツ映画「バッテリー」で、主人公に想いを寄せる同級生・矢島繭を演じ、さらに、大林宣彦監督が自作をセルフリメイクした「転校生・さよならあなた」では映画初主演。心と体が入れ替わってしまった男女中学生が巻き起こす騒動を描き、旧作では小林聡美が演じた主人公・斉藤一美を演じる。本来の姿である女性の時と、心が入れ替わった男性時のふたつのパターンを演じ分ける難しさに加え、旧作に比べて重い運命を背負う役柄となったが、小林とは違ったアプローチで好演し、爽やかな印象を残す。この2作での演技が評価され、キネマ旬報賞、高崎映画祭の新人女優賞を受賞。その存在を印象づけた。テレビドラマ初出演は、07年10月放送のTBSの単発ドラマ『ガラスの牙』。保護観察処分の少年少女を支援する“保護司”の姿を描いたこのドラマに、高畑淳子演じる保護司が担当する石川梨枝子役で主演した。翌08年にはNHK『七瀬ふたたび』で連ドラにも初主演し、これまで幾度も映像化されてきた筒井康隆のSF小説をもとに、多岐川裕美、水野真紀らが演じてきたテレパシー能力を持つ主人公・火田七瀬を、現代的な感覚も織り交ぜて好演した。その後も順調にキャリアを重ね、10年には土井裕泰監督「ハナミズキ」、熊澤尚人監督「君に届け」のヒット作2本に出演。特に後者では、大雑把で男勝りの吉田千鶴を演じ、多部未華子演じる内気な黒沼爽子との見事なコントラストを成して、物語を盛り上げた。テレビドラマはほかに、TBS『二重裁判』09、『BUNGO・日本文学シネマ/檸檬』10(同年、劇場公開)、フジテレビ『夢の見つけ方教えたる!2』『さよならロビンソンクルーソー』10、日本テレビ『Q10』10など。09年に堀越高校を卒業し、11年現在、白百合女子大学に在学中。デビューからまだわずか5年だが、型にはまらない幅広い役柄に挑戦する一方で、ヒット作への出演が続くなど順調にキャリアを重ねている。

キネマ旬報の記事

2008年2月下旬決算特別号

特別カラー・グラビア 個人賞受賞者インタビュー:新人女優賞 蓮佛美沙子