東京都の生まれ。幼少期から高校中退までを千葉県で過ごす。高校中退後、アメリカで一カ月間のホームステイを経験、帰国後は定時制高校へ入り直し、その傍ら、友人の紹介で読者モデルの仕事を始める。その後、スカウトがきっかけで芸能界入りし、“高岡蒼佑”の名で、1999年のテレビ朝日『天国のKiss』で俳優デビューする。2000年、深作欣二監督「バトル・ロワイアル」のオーディションで約6000人の応募者の中から主要キャストのひとり、杉村弘樹役を勝ち取り、密かに想いを寄せる同級生の栗山千明に殺される少年を熱演。02年の豊田利晃監督「青い春」では、冷めた態度の不良高校生・雪男を演じて存在感を発揮する。04年、深川栄洋監督「紀雄の部屋」の、恋人の嘘に悩まされるプロレスおたくの気弱な大学生役で映画初主演。井筒和幸監督「パッチギ!」05ではヒロイン・沢尻エリカの兄で朝鮮高校の番長・アンソンを演じ、高崎映画祭の新人俳優賞を受賞する。06年、芸名の表記を現在の“蒼甫”に改め、翌07年6月には女優の宮﨑あおいと結婚して、芸能ニュースを賑わせた。その後は、三池崇史監督「クローズZERO」07・09の一匹狼の不良・伊崎瞬役や、TBS『ROOKIES』08の高校球児・若菜智哉役などが人気を博す。10年の吉田恵輔監督「さんかく」10では、同棲相手の妹の女子中学生に翻弄される情けない男・百瀬役で主演をつとめた。テレビドラマはほかに、NHK『FLY/航空学園グラフィティ』00、TBS『太陽の季節』02、フジテレビ『人間の証明』04、『彼氏宣誓!!』05、『お台場湾岸テレビ』06、『リアル・クローズ』09、テレビ朝日『モップガール』07、『交渉人/THE NEGOTIATOR』08など。蜷川幸雄演出『ヘンリー六世』10、宮本亜門演出『金閣寺』11など舞台でも活躍している。11年、テレビ局の偏向放送に対するネット上での批判的な発言が物議を醸し、所属事務所との契約を解除。12年公開予定の待機作に、三木孝浩監督「僕等がいた」二部作がある。