デイヴィッド・バーンをリーダーとするロック・バンド「トーキング・ヘッズ」が1983年12月にハリウッドのパンテージシアターで行なったステージの模様を、6台の固定カメラと1台のハンドカメラを駆使してストレートに描いたライヴ映画。トーキング・ヘッズはデイヴィッド・バーン、クリス・フランツ、ジェリー・ハリソン、ティナ・ウェイマンの4人からなるグループで、1975年に結成され、同年6月にニューヨークのニューウェイヴクラブCBGBでデビュー。ファーストアルバムィトーキング・ヘッズ77はヒットし、特にシングルカットされたサイコキラーは多くの人々の支持を得た。この映画はまず、リーダーのデイヴィッド・バーンがなまギターとカセットテープレコーダーを持ち、ひとりで舞台に登場するところから始まる。そして、曲が終るたびに徐々に他の仲間も舞台上に現われるという演出になっており、やがて、全員が揃い、熱気溢れるステージが展開される。曲はサイコキラーをはじめ全16曲。製作はゲイリー・ゴーツマン、エグゼクティヴ・プロデューサーはゲイリー・カーファースト、監督は「女刑務所・白昼の暴動」73、「怒りの山河」76などの監督・脚本を手がけているジョナサン・デミ。撮影はジョーダン・クローネンウェス、編集はリサ・デイがそれぞれ担当。出演はデイヴィッド・バーン他。