北海道・洞爺湖。その湖畔にある国際会議場では日本の伊部三蔵首相(福本ヒデ)をホストにG8の首脳たちが勢ぞろいしてサミットが開催されていた。だが会議開始直後、伊部の元に、札幌に怪獣が出現したと報告が入る。中国の火星探査ロケットが札幌の市街地に墜落、ロケットに付着していた宇宙胞子が高熱エネルギーを吸収して宇宙怪獣ギララが誕生したのだ。日本政府はサミットを中止して首脳たちの緊急帰国を準備するが、各国の首脳はそれを拒否、急遽「G8宇宙怪獣対策作戦本部」に変更して会議が続けられた。地球防衛軍日本支部長官・鳴海(夏木陽介)は、新型ミサイル“ハゲワシ”で攻撃を試みるが、ギララには全く歯が立たない。伊部が神経性の下痢で退席する中、各国首脳も次々と策を講じるが、ことごとく失敗。もはや万策尽き、ギララは昭和新山の高熱エネルギーを蓄え、さらに凶暴化していくのであった。一方、サミットの取材に来ていた東京スポーツの記者・隅田川すみれ(加藤夏希)とカメラマンの戸山三平(加藤和樹)は、湖畔の森の中にある神社に向かう。そこでは、古くから伝わる古文書に書かれた“タケ魔人”の出現を信じて村人たちが熱心に祈りを奉げていた。その頃、変装して伊部の代理を務めていた大泉純三郎元首相(松下アキラ)が某独裁者としての正体を現し、核を搭載したミサイル・ポテドン55号を、ギララに発射しようとしていた。独裁者は自らギララを退治して世界の王になろうと目論んでいたのである。しかし、間一髪フランス大統領の機転によって独裁者は捕らえられる。ところが、独裁者は隠していた予備スイッチを押し、ポテドン55号はギララに向けて発射された。ギララに核ミサイルが命中すれば、ギララの細胞が世界中に飛散し、人類滅亡は避けられない。絶体絶命の危機の中、ついにタケ魔人(ビートたけし)が姿を現した……。