愛犬シロを連れて散歩していたしんのすけは、オカマのローズが落とした光るタマをこっそりと持ち帰った。それは、伝説の魔人ジャークを封じ込めた埴輪の鍵となる一対のタマのひとつで、ローズをはじめとするオカマ3兄弟は慌ててしんのすけの行方を探し始める。一方、もうひとつのタマを持っているホステス軍団も、オカマ3兄弟を追ってしんのすけをマークし始めていた。ローズはしんのすけに接触し、タマを取り返そうとするが、しんのすけが持ち帰ったタマをひまわりが飲み込んでしまっていたことから、やむなく野原一家全員を新宿2丁目のオカマバーに連れ去る。オカマ3兄弟は悪霊退治を生業としていた珠由良(たまゆら)族の子孫で、ホステス軍団を率いて世界征服を企んでいる玉王ナカムレを頭領とする珠黄泉(たまよみ)族からタマを守っているのだった。ローズたちはひまわりの体からタマを取り出そうと算段するがうまくいかず、そうこうするうち、ローズの店に玉王と手下のサタケ、チーママ・マホらが乗り込んでくる。しんのすけたちはオカマ3兄弟とともにその場から逃れ、途中、健康ランドで知り合った千葉県警成田東西署の落ちこぼれ刑事・東松山よねと一緒に、珠由良族の本部のある青森の“あ、それ山”へと逃げのびた。しかし、玉王が送り込んだ謎の男ヘクソンの超能力によって彼らの行動はお見通しで、珠由良七人衆の抵抗も空しく、ひまわりが誘拐されてしまう。珠黄泉族の本部が東京・お台場にあることを知った野原一家は、すぐにお台場へ急行するが、その頃、サタケがひまわりの体からタマを取り出すことに成功し、玉王はジャークを復活させる儀式を始めようとしていた。そこへ到着したしんのすけたちは、玉王の強引なやり方に反発して寝返ったサタケとともにヘクソンに挑み、壮絶な戦いを繰り広げた末に、ついにヘクソンを倒す。一件落着と思いきや、しんのすけとひまわりが埴輪の穴にふたつのタマを差し込んでしまい、ジャークが復活した。ところが、タマを抜かれてオカマになってしまったジャークは、もう賞味期限が切れていて何の役にも立たない。玉王たちはよねによって逮捕され、野原一家にも平和が訪れた。