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山と谷と雲

  • やまとたにとくも
  • The Echo of Love
  • ----


  • 平均評点

    54.4点(15人)

  • 観たひと

    26

  • 観たいひと

    2

  • レビューの数

    2

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1959
公開年月日 1959/5/31
上映時間 96分
製作会社 日活
配給 日活
レイティング
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ シネスコ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督牛原陽一 
脚色池田一朗 
原作檀一雄 
企画水の江滝子 
撮影横山実 
美術木村威夫 
音楽牧野由多可 
録音神谷正和 
照明高島正博 
編集辻井正則 

キャスト

出演金子信雄 牧戸一郎
石原裕次郎 牧戸次郎
北原三枝 有馬寿々子
千田是也 有馬孫三郎
宮城千賀子 咲田啓子
白木マリ 登見子
安井昌二 信吾
清水将夫 古田
寺田耕生 安雄
相原巨典 山川
大森義夫 村松
河上信夫 安雄の父
高田敏江 大町病院の看護婦
村田寿男 小鳥屋の親爺
八代康二 スターホテルマネージャー
深江章喜 鈴木
木崎順 山本

解説

檀一雄の『女の山彦』を「群集の中の太陽」の共同脚本を書いた池田一朗が脚色し、「実いまだ青し」の牛原陽一が監督する裕次郎の山岳メロドラマ。撮影は「祈るひと」の横山実。

あらすじ

日本アルプスで、牧戸次郎が遭難した。雪崩のためである。彼は山岳写真家で、兄の一郎は流行作家だった。一郎は信州の有馬寿々子の家を訪ねていた。三日のち、次郎は救い出された。寿々子が次郎を看病した。彼の兄から結婚の申込みを受けたことを次郎に相談した。彼のやさしさがそうさせたのだ。次郎は兄との結婚をすすめた。寿々子はその気になった。一郎は青木湖のほとりに別荘を建てた。次郎は退院し、別荘に留守番として寝泊りした。が、村人たちは彼に食糧を分けてくれないのだ。山男の信吾の意趣返しを恐れてである。信吾は祖父の代に士地をまき上げられて以来、町の人を憎んでいるのだ。安雄という青年だけが食糧を運んでくれた。次郎は別荘のそばに掘立小屋を立て「湖」の連作を撮り始めた。信吾が安雄の家へどなりこんできた。次郎は彼と争った。闘いつかれて、二人は握手した。一郎夫妻は式を終え、別荘で暮した。--昔の一郎の女・登見子が遊びにきた。酔った女は一郎とふざけそしていった。“次郎さん、先生の奥さん好きなんだな”。この言葉が次郎の耳から離れなかった。翌朝、次郎はどこかへ出発した。春になって、一郎はカメラ雑誌で弟の連作の中に寿々子のポートレートを見出した。カメラが汚れると、人間を絶対に撮らない次郎が寿々子を撮った。一郎は弟の気持がわかった。彼は東京へ行ってしまう。半年後、次郎が湖畔へ帰ってき、それを知ると、一郎を追って東京へ向った。お節介をするなと、一郎はいった。次郎は寿々子をさとし、迎えにやらせるが、一郎は北海道へパリ帰りの啓子と発っていた。夫を追って、妻はあちこちを廻ったが、無駄だった。実家へ帰った。夫が帰ってきたとき、寿々子はどうしても彼を許せなかった。彼が去ったあと、気が変り、また追っていく。別荘で、一郎が啓子とたわむれていた。寿々子はそのまま湖へ走った。朝、寿々子は湖畔に倒れていた。信吾が救った。次郎は一郎を外に呼び出し、寿々子のそばを離れないでくれと頼んだ。一郎は自嘲的だった。次郎は兄をなぐった。二人はかつての兄弟のようになぐり合った。そして和解した。--次郎は山小屋をこわし、火をつけた。寿々子を愛している。だからこそ、兄と幸せに暮してもらいたかった。峠で、彼は湖のほとりの別荘を見下し、呼びかけた。朝焼けの山々から山彦が返ってきた。

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