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黒の試走車

  • くろのてすとかー
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  • 平均評点

    73.5点(100人)

  • 観たひと

    147

  • 観たいひと

    7

  • レビューの数

    33

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1962
公開年月日 1962/7/1
上映時間 94分
製作会社 大映東京
配給 大映
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ モノクロ/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督増村保造 
脚色舟橋和郎 
石松愛弘 
原作梶山季之 
企画中島源太郎 
撮影中川芳久 
美術山口煕 
音楽池野成 
録音渡辺利一 
照明泉正蔵 
スチル大葉博一 

キャスト

出演田宮二郎 朝比奈豊
叶順子 宇佐美昌子
船越英二 平木公男
白井玲子 妻愛子
高松英郎 小野田透
目黒幸子 妻久子
菅井一郎 馬渡久
長谷川季子 秋元加津子
上田吉二郎 的場捨松
仲村隆 川江敏
竹村洋介 関喜一郎
森矢雄二 内田正
山中雄司 白井次郎
見明凡太朗 小栗喜八
谷謙一 嶋元辰郎
花布辰男 田所
大山健二 望月邦彦
高村栄一 黒川
伊東光一 大山
響令子 山中とし子
小山内淳 芳野貫一
酒井三郎 森一男
松村若代 森一男の妻
中条静夫 岡村
南方伸夫 工場主
町田博子 女教師
夏木章 組合専従者
早川雄三 企画第三課長
守田学 企画第四課長
竹内哲郎 企画第五課長
網中一郎 ライダー
原田玄 警察係官

解説

梶山季之原作のベストセラーで同名小説の映画化。「雁の寺」の舟橋和郎と石松愛弘が共同で脚色、「爛」の増村保造が監督した産業スパイもの。撮影は「黒蜥蜴(1962)」の中川芳久。

あらすじ

ハイウェイを突ッ走る覆面車がカーブを切ったとたん、横転して炎に包まれた。翌日、自動車業界紙は、「タイガー試作車炎上、新車生産計画挫折か?」の記事を写真入りで報道した。タイガー自動車では、競争会社ヤマトに試作車パイオニアのテストが事前に洩れ、写真まで撮られたことが問題になった。今後の対策として小野田企画部長は朝比奈部員らと協議、スポーツ・カーのパイオニアを大衆車のように見せかける偽のデータを作り、敵方ヤマトを混乱させようと図った。またヤマトの馬渡企画本部長がバー「パンドラ」の常連と知るや、朝比奈は恋人昌子を女給として勤めさせ、馬渡の身辺を探らせた。あらゆる手段で資料を集めた結果、ヤマトでも秘密裡にスポーツ・カーを製作中であり、しかもタイガーがイタリアのデザイナーに依頼して作らせたデザインまで盗まれていることが判った。こうして、デザインと車種の競争は価格の競争に変った。朝比奈の頼みで馬渡のホテルを訪ねた昌子は、新車に関する重要書類を盗み出したが、貞操を奪われた。高価な代償のおかげでタイガーはヤマトを敗った。勝利の喜びにひたっているとき、パイオニア第一号が東海道本線の踏切で急行列車に衝突、しかも乗っていた芳野という男が車の故障と証言したため、タイガーは苦境に追い込まれた。朝比奈は苦心の末、タイガーの秘密をヤマト側に洩らしたのが平木企画第二課長だとつきとめた。彼はヤマトの馬渡本部長に買収されていたのだ。馬渡は列車妨害の罪に問われ、ヤマトを辞任した。事件が解決し、パイオニアの売れ行きは上昇した。企画第一課長の内定をうけた朝比奈は、会社に辞表を出すと街に飛び出し、傷心の昌子の許へ走るのだった。「現代に生きられなくてもいい。俺は自分のために生きたい」と叫びながら……。

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