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遠い一本の道

  • とおいいっぽんのみち
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  • 平均評点

    65.5点(43人)

  • 観たひと

    66

  • 観たいひと

    4

  • レビューの数

    10

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1977
公開年月日 1977/9/11
上映時間 110分
製作会社 左プロ=国鉄労働組合
配給 その他
レイティング 一般映画
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督左幸子 
脚本宮本研 
製作左幸子 
撮影瀬川順一 
美術育野重一 
音楽三木稔 
編集浦岡敬一 

キャスト

出演井川比佐志 滝ノ上市蔵
左幸子 滝ノ上里子
市毛良枝 滝ノ上由紀
磯村建治 滝出上徹

解説

女優・左幸子の初の長篇劇映画監督作品。高度成長をとげた日本で、鉄道に勤めてさえいれば安泰だといわれた時代の国鉄を舞台に、近代化、合理化の波に翻弄される労働者の憤り、誇りを描く。

あらすじ

昭和50年10月14日の鉄道記念日に、北海道で保線区員として三十年国鉄に勤めてきた滝ノ上市蔵は功績賞をうけるために、妻・里子とともに札幌へむかった。妻と一男一女をかかえた市蔵一家の生活はなかなか楽にならない。“マル生”という名の合理化運動は、多勢の仲間をみすてていった。作業は機械化されてきたが、武骨者の市蔵は素直に適応できなかった。昇進試験にも落ちてばかり。わりきれない気持で記念品の時計を市蔵はうけとる。その夜、娘・由紀がボーイ・フレンドを連れて来る。二人は結婚したいと話すが、市蔵は理由にならない理由で結婚に反対し、里子の用意したささやかな祝宴をめちゃめちゃにした。昭和35年、安保の年、国鉄にも近代化の波がおしよせてきた頃、相手の顔も知らないまま、降りしきる雪の日に里子は嫁いできた。あれから十年、狭い官舎で、里子はいつのまにか二児の母になっていた。昭和45年、マル生運動の吹き荒れた年。かつて、保線に同じ汗を流した仲間同志がいがみあい、信頼はもうどこにもなかった。腕や経験による技術では食べていけないなんて、そんなバカなことがあるものか! 市蔵は組合運動の意義を見いだし、里子もまた、そんな市蔵に心からの支援をおくる。息子の徹は、父と同じ外勤の道を選んだ。そして、曲折の末に市蔵は由紀の結婚を祝福するのだった。

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