スタジオに集められた4人の女優たちは、30ページの台本に3日間かけて向き合い、4日目に舞台公演をすると告げられる。配役は未定。閉ざされた環境で、スマホや時計を預けさせられて動揺しながらも、希望する役を掴むため、4人は稽古に打ち込んでいく。二流の役者、売れない役者、大根役者、言われるがまま演じることに満たされなくなった役者……。稽古を通して、後には引けない各々の事情が次第に浮き彫りになり、人間の本質が暴かれていく。演出家、監督不在という演技の無法地帯で、役者人生を賭けた芝居がぶつかり合う。そして迎えた4日目。仮面をつけた観客が見守る中、4人は役者としての本質を発揮し、舞台を成功させることができるのか……。