大学院まで進みながら、脚本家として商業デビューが叶わなかったウェン・シャン(フー・ゴー)は、不思議な同居人シャオイン(ウー・レイ)と暮らしながら、葬儀場での“弔辞の代筆業”のアルバイトで生計を立てていた。丁寧な取材に基づく弔辞は好評だが、ミドルエイジに差し掛かる年齢のウェン・シャンは、このままで良いのか、時間を見つけては動物園へ行き、自問自答する。同居していた父親との交流が少なかった男性、共に起業した友人の突然死に戸惑う会社員(ガン・ユンチェン)、余命宣告を受け、自身の弔辞を依頼する婦人(ナー・レンホア)、ネットで知り合った顔も知らない声優仲間を探す女性(チー・シー)……。様々な境遇の依頼主たちとの交流を通じて、ウェンの中で止まっていた時間がゆっくりと動き始める。