カイル(ジャクソン・スルイター)とコルトン(マルセル・T・ヒメネス)は、カルガリー郊外に暮らす高校生。親友同士の2人は、住宅街をスケートボードで駆け抜け、渓谷で水遊びに興じ、気の向くままに日々を過ごしている。夏休みが終わりに近づいたある夜、立入禁止区域の鉄道の線路に侵入したカイルに、惨たらしい出来事が降りかかる。新学期が始まってもその事実を受けとめきれないコルトンは、深い喪失感に打ちひしがれながら、かつてカイルと一緒に戯れた渓谷に足を運ぶようになる。その頃、同じ高校に通う少女ホイットニー(ヘイリー・ネス)が行方不明になる。奇しくも、コルトンが渓谷の岩場で拾ったホイットニーの日記帳には、学校での人間関係に悩む切実な心情が綴られていた。果たして、ホイットニーの身に何が起こり、彼女はどこへ消えたのか。孤立したコルトンは、どうすれば心の空洞を埋めることができるのか。そして、孤独な彼らの魂の行く末とは……。