16世紀の英国、テューダー朝。ヘンリー8世(ジュード・ロウ)は絶対権威のためには容赦なく王妃を切り捨てていた。1番目の妻は追放、2番目の妻は処刑、3番目の妻は出産死亡、4番目の妻は追放、5番目の妻は処刑……。そんな暴君と望まぬ結婚をした6番目の妻キャサリン・パー(アリシア・ヴィキャンデル)は、イングランド国教会を設立したヘンリーに反して、プロテスタントの信念に基づき血塗られた国を光ある未来に導きたいと願っていた。だが、国王と対立する立場であることを告発されたキャサリンは、あらゆる政治的陰謀が絡み合う宮廷で“異端の証拠探し”に巻き込まれる。キャサリンは前妻たちのように国王に首をはねられるのか、それとも病に蝕まれた国王が先に死ぬか。息を呑む生存をかけたふたりの戦いが始まる……。