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  • アメリカ史上最も因縁の深い実話 両家の壮絶な闘いを圧倒的映像で描き上げる超大型ドラマ

  • 第70回ゴールデン・グローブ賞 主演男優賞「ケヴィン・コスナー」 第64回プライムタイム・エミー賞 主演男優賞「ケヴィン・コスナー」 助演男優賞「トム・ベレンジャー」他計5部門受賞
  • ハットフィールド&マッコイ 〜実在した一族VS一族の物語〜

  • Blu-ray&DVDリリース記念特集

時は1870年代。南北戦争後の混沌としたアメリカ中東部を舞台に、ハットフィールド家とマッコイ家の間で壮絶な闘いが繰り広げられた……! アメリカ史上最も因縁深い実話を、娯楽要素をたっぷり盛り込みドラマ化したのが、大ヒット・アメリカ版大河ドラマ『ハットフィールド&マッコイ』です。

本ページでは、本作のDVD発売を記念して行われた第2回KINENOTEユーザー特別試写会の様子と参加ユーザーの方による作品レビューをご紹介します! 映画で目の肥えたKINENOTEユーザーは、『ハットフィールド&マッコイ』を見てどのように感じたのか……ご鑑賞の前・後に、ぜひ読んでみてください。

3月30日にソニー・ピクチャーズ試写室で開催された試写会には、KINENOTEユーザーの中から老若男女の映画ファンが参加。途中休憩を挟み、第1話〜第3話までの全話を一気に鑑賞した。

上映後のアンケートでは、8割のユーザーが本作の感想を「非常に良い」「良い」と回答。また、本作を人に「ぜひ薦めたい」と答えた参加者は、全体の6割以上と、非常に満足度の高い作品だったようだ。感想コメントでは、「史実に基づいた説得力のあるウエスタン。」「素晴らしい大河ドラマだった。」などの声が寄せられた。

試写会参加ユーザーのレビュー

みつばち先生

ハットフィールド家の長、アンスがケヴィン・コスナー、その叔父をトム・ベレンジャー。マッコイ家のランドールがビル・パクストン。この3人しか名前の分かる役者はいなかったが登場人物は多い。

登場人物が多い割に話が分かりやすいのは、なんといっても長時間(3部作全290分)をかけてそれぞれをていねいに描いているからだ。悪党であれ、弱い人間であれ、人間という興味深い対象をじっくり描けばそれだけでも十分面白いものだ。それに、話の骨格が「仁義無き戦い」に「ロメオとジュリエット」を足したような物語であることやヤラれたらヤリ返すみたいな話なので筋の把握に混乱するような要素も少ない。

カメゴン1号

本編がスタートして先ず気づいたのが赤系の色を抑えたモノトーンの映像の落ち着いた色調でした。久しぶりに観たケヴィン・コスナーの渋い演技も期待を持たせてくれそうでした。

大半の外国の史劇映画はストーリーを理解するのに神経が要ってしまうのですが、今回の映画は元々ストーリーが両家の抗争劇とそれに纏わる恋愛劇といった単純な内容なので、役者の演技や服装、色調やカメラマンのレンズの使い方をじっくり観ることが出来ました。

5時間の大作なので両家の家庭内の状況も細かく描写されており、前半はハットフィールド家をメインに構成され、後半はマッコイ家をメインに置き換えた構成も見事でした。

ケヴィン・コスナーとビル・バクストンは甲乙つけ難く見事にあの時代の領主役を演じました。さまざまな対話のショットは背景をアウトフォーカスにすることで画面が整理され、見ごたえがありました。

masacco

上映時間が長く集中力を保てるかどうか心配だったが、あっという間の290分で飽きること無く視聴できた。

西部劇やアクションものを好んで観ることが多くない私にとっても、興味を引くに足るドラマだという証拠だろう。

登場する多くの男性が、暴力的で直情的でアルコール依存症でつばばっかり吐くのだが、思いのほか嫌悪感を抱かないのは、家族思いで人間的な魅力にあふれているからなのかもしれない。

bb5は最高

以前、ケヴィン・コスナーの長尺なフィルムを、「ワイアット・アープ」で見ていたから、彼の演技には絶大なる信頼を置いていたが。それとは違った彼の別の表情を見た思いで、奥の深い俳優だな、との認識を新たにした 次第。

無論、対するビルパクストンも存在感のある俳優を持ってきたという感じ。更に、トム・ベレンジャーの演技も、最後までブレない悪役っぽい役回りで興味津々である。

また、彼らを取り巻く無数の人物も実に個性的で、史実であるストーリーの展開をうまく組み立てるためには、どうしてもこれだけの長い時間のフィルムが必要だったと納得せざるを得ない。

それにしても、飽きないから不思議だ。常に、自分ならどう考えるのか、どう行動するのか、と突き付けられているような、切迫感が表現されているからであろうか。それに引き換え、登場人物は、何と直情的な行動しか起こせないのかと、呆れる面々ば かりだが。現代の規範では、なかなか測りきれないアメリカの歴史に由来するものがあるようにも思えてくる。

rightwide

南北戦争で共に南軍に従軍したウエストヴァージニア州のアンス・ハットフィールドとケンタッキー州のランドール・マッコイは州境を流れる河を挟んだ「お隣さん」であったが、アンスが公共より私事を優先する無神論者の自由人であるのに対し、ランドールは神を信じルールに従って行動する常識人であり、この考え方の違いが後の一族を巻き込んだ血で血を洗う抗争の元凶といえるだろう。

「類は友を呼ぶ」ではないが取り巻きもハットフィールド家は凶暴なアンスの叔父ジム・ヴァンスに代表される武闘派揃いなのに対し、マッコイ家は弁護士ペリー・クラインを擁して法を味方に付け理詰めでハットフィールド家を追い込もうとする。州境を挟んだ争いのためどちらの州で裁くのかということも話をややこしくしている。

アンスの息子ジョンジーとランドールの娘ロザンナの一族の対立を越えたロマンスも両家を和解させるどころか火に油を注ぐ結果となる。優柔不断なジョンジーは結局純愛を貫けず、ハットフィールド家への復讐心を胸に秘めたロザンナのいとこナンシーと結婚してしまい、これがハットフィールド家を窮地に陥れる。

家族も家も失ったランドールが神を呪い酒に溺れた末に悲惨な末路を迎えるのに対し、休戦を宣言した「バッド・アンス」が州境の河で洗礼を受け神に帰依するという逆転現象が示唆に富んでいる。アンスを演じたケヴィン・コスナーは「ワイルド・レンジ 最後の銃撃」以来の西部劇出演だが、風格を感じさせる演技で一族の長を演じている。ケヴィン・レイノルズ監督とは「ロビン・フッド」や「ウォーターワールド」でコンビを組んでおり「Wケヴィン」は今回も息の合ったところを見せている。